テンビルEMの有効成分について
テンビルEMはインドを代表する製薬会社の1つ「シプラ社」が製造・販売しているAIDS治療薬です。テンビルEMの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

AIDSはかつて不治の病とされていましたが、現在では適切な治療によって健常者と同じ生活を送れるようになっています。
適切な治療法の1つが投薬治療で、テンビルEMをはじめとする医薬品を複数組み合わせるのが一般的です。
今回はAIDS治療薬の1つ、テンビルEMの有効成分について解説します。
目次
テンビルEMについて

テンビルEMはAIDS治療薬の1つ「ツルバダ配合錠」のジェネリック医薬品で、インドを代表する製薬会社「シプラ社」が製造・開発しています。
AIDSの治療には複数の治療薬が用いられますが、テンビルEMは核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類される医薬品です。
テンビルEMの有効成分について

テンビルEMには以下2つの有効成分が配合されています。
エムトリシタビン
エムトリシタビンは、AIDS治療薬の中でも核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類される医薬品の1つです。
AIDSはヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染し、体内でウイルスが増殖することで症状が進行します。
ヒト免疫不全ウイルスが増殖するためには細胞内に遺伝情報のRNAを放出し、DNAに返還しなければなりません。
エムトリシタビンにはRNAをDNAに変換する酵素の働きを阻害する作用があるため、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑制できます。
テノホビルジソプロキシルフマル酸塩
テノホビルジソプロキシルフマル酸塩も、核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)に分類される医薬品の1つです。
エムトリシタビンと同様にヒト免疫不全ウイルスの遺伝子情報であるRNAをDNAに変換する酵素の働きを阻害し、ウイルスの増殖を抑制します。
エムトリシタビンがAIDSの治療薬に用いられるのに対し、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩はAIDSだけでなく、B型肝炎やB型肝硬変の治療にも用いられています。
AIDSについて

エムトリシタビンやテノホビルジソプロキシルフマル酸塩には、ヒト免疫不全ウイルスの増殖を抑える作用がありますが、そもそもAIDSとはどのような病気なのでしょうか。
HIVとの違い
HIVとAIDSはしばしば混同される傾向にありますが、HIVはウイルスの名前で、AIDSは病気の名前です。
HIVの正式名称は「Human Immunodeficiency Virus」すなわち、ヒト免疫不全ウイルスです。
AIDSの正式名称は「Acquired Immunodeficiency Syndrome」で、日本語にすると後天性免疫不全症候群です。
AIDSはHIV感染症の一種ですが、HIVイコールAIDSではありません。HIVに感染した方が特定の合併症を発症した際にAIDSと診断されます。
主な症状
HIVに感染した方が以下の症状を発症すると、AIDSを発症している可能性があると考えられます。
原因
AIDSの主な原因は以下の3つです。
ヒト免疫不全ウイルスは感染力が弱いため、感染者の唾液や汗などから感染することはありません。
まとめ

AIDS治療薬のテンビルEMには、エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩が有効成分として配合されています。
エムトリシタビンとテノホビルジソプロキシルフマル酸塩にはHIVの増殖を阻害し、AIDSの進行を遅らせる作用があります。
今回の記事を参考に用法用量を守ってテンビルEMを服用し、健康的な日常生活にお役立てください。
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