テンビルEMの併用注意とは?使用に注意が必要な人についてもご紹介!
AIDS治療薬のテンビルEMには併用注意があり、場合によっては副作用のリスクを高める恐れがあります。服用する前に併用注意について知っておきましょう。
お薬通販部スタッフ[監修]

テンビルEMはAIDS治療薬の一種で、HIVの増殖を抑えてAIDSの進行を食い止める作用があります。
ただし、テンビルEMの併用注意を知っておかないと、有効成分の作用が増強・減弱したり、副作用のリスクを高めたりする恐れがあります。
今回はテンビルEMの併用注意および服用に際して注意が必要な人について、先発医薬品のツルバダ配合錠添付文書をもとに解説します。
目次
テンビルEMの併用注意薬一覧

テンビルEMの併用注意薬は以下の通りです。
薬剤名など | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
ジダノシン | 副作用のリスクを高める可能性があるため、ジダノシンの減量を考慮する必要がある | テンビルEMの併用により、ジダノシンの有効成分の血中濃度が上昇する |
アタザナビル硫酸塩 | アタザナビルの治療効果が減弱するおそれがある。また、テンビルEMの副作用のリスクを高める可能性がある | アタザナビル硫酸塩の血中濃度が低下し、逆にテンビルEMの有効成分の血中濃度が上昇する |
ロピナビル リトナビル | テンビルEMの副作用のリスクを高める可能性がある | テンビルEMの有効成分の血中濃度が上昇する |
アシクロビル バラシクロビル ガンシクロビル バルガンシクロビルなど | 左記の治療薬およびテンビルEMの副作用のリスクを高める可能性がある | 排泄経路の競合により排泄が遅延し、左記薬剤およびテンビルEMの有効成分の血中濃度上昇を招くおそれがある |
ダルナビル+リトナビル | テンビルEMの副作用のリスクを高める可能性がある | テンビルEMの有効成分の血中濃度が上昇する |
レジパスビル ソホスブビル | テンビルEMの副作用のリスクを高める可能性がある | テンビルEMの有効成分の血中濃度が上昇する |
腎毒性を有する薬剤 | 併用を避けるのが望ましい | 腎毒性を有する薬剤は腎機能障害を招く恐れがある |
上記の薬剤を服用中の方がテンビルEMの服用を検討する際には、かかりつけ医の判断を仰いでください。
テンビルEMの服用に注意が必要な人

テンビルEMの服用に注意が必要な人は以下の通りです。
B型肝炎ウイルス感染を合併している人
テンビルEMの有効成分の1つである「テノホビルジソプロキシルフマル酸塩」には、ヒト免疫不全ウイルスだけでなく、B型肝炎ウイルスの増殖を抑える作用もあります。
AIDSとB型慢性肝炎を合併している方がテンビルEMの服用を中断すると、B型慢性肝炎が再燃する恐れがあります。
特に非代償性のB型慢性肝炎の方がテンビルEMの服用を中断すると、重症化を招く恐れがあるため自分の判断で服用を中断しないでください。
腎機能障害のリスクがある人
腎機能障害のリスクがある方がテンビルEMの服用を検討する際には、血清リンの検査を実施する必要があります。
中等度もしくは重度の腎障害をお持ちの方がテンビルEMを服用すると、有効成分の血中濃度が上がる可能性があります。
すでに腎毒性のある治療薬を服用中の方は、テンビルEMの服用に際してかかりつけ医の判断を仰ぐことが重要です。
妊婦
妊婦もしくは妊娠の可能性がある女性に関しては、テンビルEMの有益性が危険性を上回るケースに限って服用が認められています。
動物実験においてテンビルEMの有効成分の胎児への移行が報告されているため、服用する前にかかりつけ医の判断を仰いでください。
授乳婦
授乳婦がテンビルEMを服用する際には、授乳を中断してください。動物実験においてテンビルEMの有効成分が乳汁中に移行すると分かっています。
小児・高齢者
テンビルEMに関して、小児を対象とした臨床試験は行われていません。高齢者の方は一般的に腎機能・肝機能が衰えている傾向にあるため、合併症や併用薬に注意する必要があります。
まとめ

テンビルEMはAIDS治療薬ツルバダ配合錠のジェネリック医薬品で、安価で購入できる点がメリットの1つです。
しかし、併用注意について知っておかないと、思わぬ健康被害を招く恐れがあるため気を付けてください。
テンビルEMは海外製のジェネリック医薬品のため、信頼できる個人輸入代行サイトで購入するのがおすすめです。
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