シルダリストの副作用とは?主な症状や発現頻度について解説
「シルダリストを服用したいけれど、副作用が心配」とお悩みの人に向けて、この記事では副作用としてあらわれやすい症状や発現頻度などを詳しく解説します。副作用を抑えるためのポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、シルダリストの副作用について解説します。
シルダリストは、シルデナフィルとタダラフィルを有効成分とする勃起不全(ED)治療薬です。
EDに効果が期待できる2つの成分が含まれることから、強い効き目があらわれやすい一方、報告されている副作用もいくつかあります。
副作用のあらわれ方には個人差があるので、症状が深刻化しないように対策を講じる必要もあるでしょう。
この記事では、シルダリストで報告されている具体的な副作用と発現頻度を解説し、症状の特徴や副作用を抑えるためのポイントなども解説します。
シルダリストの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
目次
シルダリストの服用で起こりうる重大な副作用

シルダリストでは、以下のような重大な副作用が稀に起こる場合があります。
シルダリストの服用前に、症状やリスクを理解しておくことが重要です。
発疹(ほっしん)
シルダリストを服用した際、体質によっては皮膚に赤みや小さなぶつぶつがあらわれる発疹が見られることがあります。
シルデナフィルでは0.1〜1%未満の頻度で報告されており、タダラフィルでは頻度不明です。
タダラフィルの場合は過敏症の症状の1つとして、発疹が挙げられています。
発疹はお薬に対するアレルギー反応として見られる場合もあり、数日で治まるケースもありますが、発疹が広範囲に広がったり、熱感を伴ったりして重症化する危険性もあります。
このような場合、自己判断でシルダリストの服用を続けるのは危険です。
特に、過去に医薬品で皮膚トラブルを起こしたことがある人は、初回の服用前に必ず医師や薬剤師に相談してください。
蕁麻疹(じんましん)
蕁麻疹は、急に皮膚の一部が盛り上がり、かゆみや赤みを伴う膨疹(ぼうしん)ができるものです。
シルダリストの有効成分の1つであるタダラフィルでは、過敏症の症状の1つとして蕁麻疹が挙げられています。
シルダリストを服用した後、体の免疫機能がお薬の成分に対して過敏に反応すると、蕁麻疹があらわれる場合があるので注意しましょう。
症状は一時的なこともありますが、かゆみが強くなったり蕁麻疹が全身に出たりする場合は要注意です。
稀に、舌や喉の奥にむくみが生じ、呼吸困難を伴う重篤なアレルギー症状を起こすケースもあります。
このような状態は命に関わるため、異常を感じたらすぐに服用を中止し、医療機関を受診してください。
顔のむくみ
顔のむくみは、体内の水分バランスや血管透過性の変化などにより、頬やまぶた、唇などの皮膚が腫れたように感じられる症状です。
シルダリストの有効成分の1つであるタダラフィルでは、過敏症の症状として顔面浮腫が挙げられています。
服用後にこのような症状があらわれた場合、アレルギー反応が起きているおそれもあるので注意しなければなりません。
唇や喉が腫れると、声が出にくくなったり呼吸困難に陥る場合もあります。
軽いむくみであっても、次第に症状が強くなる傾向にある場合には放置せず、医療機関を受診することが重要です。
時間の経過とともに改善することもありますが、アレルギー反応が原因の場合、シルダリストを服用すると再び顔のむくみがあらわれるおそれがあります。
紅皮症(こうひしょう)
紅皮症とは全身の皮膚が赤くなり、落屑を伴う症状のことで、皮膚が炎症を起こして大量のフケが発生します。
シルダリストでも、稀に誘発されることで知られている副作用です。
紅皮症は全身の皮膚機能が低下するため、体温調節が困難になったり、皮膚のバリア機能が失われたりすることで、細菌感染や脱水症状のリスクが高まります。
初期段階では皮膚の赤みや乾燥、かゆみが目立つことが多いですが、進行すると日常生活に大きな支障をきたす恐れもあるため注意が必要です。
紅皮症が疑われる場合は、すみやかにシルダリストの服用を中止し、皮膚科を受診してください。
治療には入院が必要となることもあるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。
スティーブンス・ジョンソン症候群
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)は、お薬の副作用として知られる極めて重篤なアレルギー疾患の1つです。
初期症状として、発熱や喉の痛み、目の充血、倦怠感など風邪に似た症状があらわれ、その後、皮膚や粘膜に水ぶくれやただれが生じます。
シルダリストの有効成分の1つであるタダラフィルでは、過敏症の副作用としてスティーブンス・ジョンソン症候群が報告されています。
進行が速く、口腔内や目、外陰部などの粘膜もただれ、日常生活が困難になるだけでなく、失明や多臓器不全など命に関わる合併症を引き起こすこともあります。
シルダリストを服用した後にこれらの症状があらわれた場合、直ちに服用を中止し、救急で医療機関を受診してください。
スティーブンス・ジョンソン症候群は、早期の診断と治療が生死をわけることもあるため、風邪のような初期症状でも軽視してはいけません。
シルダリストの服用で起こりうるその他の副作用

シルダリストには、その他の副作用も起こる可能性があります。
ここでは、シルデナフィルとタダラフィルのそれぞれに分けて副作用を紹介します。
〈シルデナフィルのその他の副作用〉
1%以上 | 0.1~1%未満 | 0.1%未満 | 頻度不明 |
血管拡張、頭痛 | 胸痛、動悸、めまい、傾眠、悪心、胃腸障害、消化不良、鼻炎、関節痛など | 高血圧、不整脈、記憶力低下、神経症、おくび、胃炎、胃不快感、下痢、便秘、鼻閉、喘息など | 心筋梗塞、低血圧、失神、勃起の延長、持続勃起、尿路感染、前立腺疾患、鼻出血など |
※割合は発現頻度を指す
〈タダラフィルのその他の副作用〉
1%以上 | 0.2~1%未満 | 0.2%未満 | 頻度不明 |
潮紅、消化不良、背部痛、筋痛、四肢痛、頭痛、鼻閉 | 動悸、ほてり、霧視、眼の充血、悪心、下痢、関節痛、鼻炎、副鼻腔うっ血、疲労、倦怠感など | 血管拡張、心拍数増加、狭心症、頻脈、高血圧、低血圧、耳鳴、視覚障害、便秘、軟便、嚥下障害、傾眠など | 心筋梗塞、失神、起立性低血圧、色覚変化、食道炎、脳卒中、持続勃起症、勃起の延長、鼻出血、咽頭炎など |
※割合は発現頻度を指す
なお、シルデナフィルとタダラフィルを含むシルダリストは、副作用の発現頻度や症状の傾向が上記とは異なる場合があることも理解しておきましょう。
シルダリストの副作用を抑えるためのポイント

シルダリストの副作用をできる限り抑えるためには、服用前から正しい知識を持っておくことが重要です。
副作用の発現は体質や年齢、他の服用薬の影響などによって大きく異なりますが、以下のような対策を行うことでリスクを少しでも軽減できるでしょう。
正しい用法用量を守る
シルダリストの副作用を抑えるために最も基本的で重要なのが、用法用量を正しく守ることです。
お薬は決められた用量とタイミングで服用することで適切な効果が発揮され、さらに副作用のリスクが最小限になるように設計されています。
有効成分のシルデナフィルは1回25mg、タダラフィルは1回10mgが目安です。
シルダリストを服用するときは、それぞれの有効成分の目安量を参考に、必要に応じてピルカッターを利用して自分に合う量を服用してください。
ただし、自己判断でむやみに錠剤を半分に割るのは危険です。
慣れていない人や不安がある人は、医師に相談したうえで判断することを推奨します。
初めて飲む場合は低用量から開始する
シルダリストを初めて服用する場合、いきなり通常量を使用するのではなく、まずは低用量から始めることが推奨されます。
人によってお薬への反応は異なるため、少量からスタートすることで、体への影響を慎重に確認しながら安全に服用することが可能です。
特に高齢者や持病がある人、過去に医薬品で副作用が出た経験がある人は、慎重に対応する必要があります。
低用量から開始すると、効果が弱く感じることがあるかもしれませんが、安全性を最優先に考え、段階的に用量を調節していきましょう。
経過観察して服用を継続するか判断する
シルダリストを服用した後は体調の変化をよく観察し、副作用が出ていないかを確認することが重要です。
お薬を飲んだ直後だけでなく、数時間後や翌日になってからあらわれる副作用もあるため、短期的な反応だけで判断するのは望ましくありません。
副作用の有無だけでなく、その強さや持続時間にも注意を払いましょう。
特に、2回目以降の服用で症状が悪化するケースもあるため、異常があればすみやかに医師に相談してください。
日々の経過観察が、安全な服用を支える基本となります。
症状に応じた市販薬と併用する
シルダリストの服用により軽度の副作用があらわれた場合、市販薬で対応できるケースもあります。
たとえば、軽い頭痛には一般的な頭痛薬が有効で、胃の不快感がある場合には整腸薬や胃薬を服用すると、症状が軽減されることもあるでしょう。
市販薬は医師の処方を受けずに手に入る手軽さがありますが、症状に合わせて自分に適したものを選ぶことが重要です。
購入の際は、薬剤師や登録販売者に相談すると安心です。
副作用があってもすぐに病院へ行けない状況では、市販薬を上手に活用することで、日常生活への影響を最小限に抑えられるでしょう。
症状がひどい場合は医療機関を受診する
シルダリストを服用した後に重い副作用があらわれた場合は、迷わず医療機関を受診してください。
強い胸の痛みや呼吸困難、全身に広がる発疹、粘膜の異常などは命にかかわる重篤な症状です。
このような状態で自己判断で対処すると、症状をさらに悪化させるおそれがあります。
症状によっては、救急車を呼ぶ判断をすることも必要です。
また、軽度に見える症状であっても繰り返し起こったり、改善しなかったりする場合は、服用を中止して医師の診察を受けてください。
まとめ

シルダリストは、シルデナフィルとタダラフィルが含有された効果的なED治療薬ですが、服用にあたっては副作用への注意が必要です。
発疹や蕁麻疹などの皮膚症状に加え、稀に重篤な症状があらわれるおそれもあります。
副作用の感じ方には個人差があり、同じ用量を服用しても症状の出方は人によって異なります。
副作用を可能な限り抑えるには、用法用量を守ることはもちろん、初回は少量から試し、服用後の経過をよく観察することが重要です。
万が一、体調に異常を感じた場合は、頭痛薬や胃薬を上手に活用するのも良いでしょう。
ただし、症状が続いたり急速に悪化したりしている場合は、自己判断で対処せず早めに医療機関を受診することが大切です。
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