オルリスタットの副作用とは?症状の種類や発現頻度について

肥満治療薬オルリスタットの副作用は、体重や体脂肪に関するお悩みがある方にとって気になる情報の1つです。オルリスタットの副作用や対処法について解説します。

ゼニカル ダイエット

記事公開日:2024.07.25

最終更新日:2024.07.25

お薬通販部スタッフ【監修】

オルリスタットの副作用とは?症状の種類や発現頻度について

オルリスタットは世界100ヶ国以上で用いられている肥満治療薬で、日本では美容クリニックなどで自由診療の際に用いられるケースがあります。

比較的安全性が高いとされるオルリスタットですが、副作用を起こす可能性がゼロという訳ではありません

本記事ではオルリスタットの服用で起こり得る副作用の種類や発現頻度、および副作用が出た際の対処法について解説します。

オルリスタットとは

オルリスタットとはの見出し画像

オルリスタットは、スイスのロシュ社が開発した肥満治療薬です。

1997年にアルゼンチンで承認されたのを皮切りに、現在では100ヶ国以上で肥満の治療目的で使用されています。

オルリスタットには消化酵素の一種「リパーゼ」の働きを阻害する作用があり、食事から摂取した脂質の一部を体外へと排出させる効果が期待できます。


ザモカルはゼニカルのジェネリック医薬品です。パッケージが日本語のため、初めての方も安心です。


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肥満治療薬オルリスタットの副作用

肥満治療薬オルリスタットの副作用

オルリスタットを服用した際に起こりうる以下3つの副作用について、臨床試験及び研究の結果をもとに解説します。

  • 胃腸症状
  • 胃腸症状以外の有害事象
  • ビタミン値低下

胃腸症状

オルリスタットの代表的な副作用が胃腸症状です。

7件の二重盲検プラセボ対照臨床試験において、120mgのオルリスタットを服用した群とプラセボ群との間で、胃腸症状の発症に関して以下の差が見られました。

胃腸症状1年目2年目
オルリスタット服用群プラセボ群オルリスタット服用群プラセボ群
脂性斑点26.6%1.3%4.4%0.2%
分泌物を伴う放屁23.9%1.4%2.1%0.2%
便意切迫22.1%6.7%2.8%1.7%
脂肪便・油便20.0%2.9%5.5%0.6%
油性排泄11.9%0.8%2.3%0.2%
排便の増加10.8%4.1%2.6%0.8%
便失禁7.7%0.9%1.8%0.2%

上記の表から明らかなように、オルリスタット服用群ではプラセボ群に比べて、胃腸症状の発症率が有意に増加しました。

オルリスタットの服用にともない胃腸症状を発症したケースでも、およそ半数は1週間未満で症状が落ち着き、4週間以内には終了しています。

しかし、上記の副作用が半年以上続くケースもあり、およそ8.8%の方が治療を断念したとの事例も報告されています。

胃腸症状以外の有害事象

7 件の多施設共同二重盲検プラセボ対照臨床試験では、胃腸障害以外の有害事象の発症率に関して、オルリスタットを服用した群とプラセボ群との間で以下の差が見られました。

・消化器系

有害事象1年目2年目
オルリスタット服用群プラセボ群オルリスタット服用群プラセボ群
腹痛・腹部不快感25.5%21.4%
吐き気8.1%7.3%3.6%2.1%
感染性下痢5.3%4.4%
直腸の痛み・不快感5.2%4.0%3.3%1.9%
歯の障害4.3%3.1%2.9%2.3%
歯肉疾患4.1%2.9%2.0%1.5%
嘔吐3.8%3.5%

・呼吸器系

有害事象1年目2年目
オルリスタット服用群プラセボ群オルリスタット服用群プラセボ群
インフルエンザ39.7%36.2%
上気道感染症38.1%32.8%26.1%25.8%
下気道感染症7.8%6.6%
耳鼻科系の症状2.0%1.6%

・筋骨格系

有害事象1年目2年目
オルリスタット服用群プラセボ群オルリスタット服用群プラセボ群
背部痛13.9%12.1%
下肢痛10.8%10.3%
関節炎5.4%4.8%
筋肉痛4.2%3.3%
関節障害2.3%2.2%
腱炎2.0%1.9%

・その他

有害事象1年目2年目
オルリスタット服用群プラセボ群オルリスタット服用群プラセボ群
頭痛30.6%27.6%
めまい5.2%5.0%
倦怠感7.2%6.4%3.1%1.7%
睡眠障害3.9%3.3%
発疹4.3%4.0%
乾燥肌2.1%1.4%
月経不順9.8%7.5%
膣炎3.8%3.6%2.6%1.9%
尿路感染7.5%7.3%5.9%4.8%
精神不安4.7%2.9%2.8%2.1%
うつ3.4%2.5%
中耳炎4.3%3.4%2.9%2.5%
足のむくみ2.8%1.9%

オルリスタットの服用にともなって起こり得る胃腸症状以外の副作用はさまざまですが、いずれもオルリスタット服用群とプラセボ群の間で発症率に大きな差は見られません

そのため、胃腸症状以外の副作用が起こったとしても、オルリスタットの服用にのみ起因しているとは断言できません。

ビタミン値低下

オルリスタットによる薬物療法と食事療法を併用した群と、食事療法のみを行ったプラセボ群との間で、ビタミン値の低下率に以下の差が見られました。

オルリスタット服用群プラセボ群
ビタミンA2.2%1.0%
ビタミンD12.0%6.6%
ビタミンE5.8%1.0%
βカロテン6.1%1.7%

上記の表から明らかなように、オルリスタット服用群ではプラセボ群に比べ、明らかにビタミン値の低下が見られます。

オルリスタットの副作用を強く感じる際の対処法

オルリスタットの主な副作用は胃腸症状ですが、およそ半数のケースで1週間未満で症状が落ち着き、4週間以内には消失する傾向にあります。

しかし、副作用があまりにも長く続く方や症状が強く出る方は、いったんオルリスタットの服用を中断し、かかりつけ医の診察を受けてください

まとめ

まとめの見出し画像

オルリスタットは世界100ヶ国以上で用いられている肥満治療薬で、身体に脂肪が蓄えられるのを阻害する作用があります。

比較的安全性が高いオルリスタットですが、腹痛や腹部不快感などの副作用が現れる可能性があります。

今回の記事を参考にオルリスタットの副作用について理解し、ダイエットにお役立てください。

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