オルリスタットの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
オルリスタットは世界100ヶ国以上で用いられている肥満治療薬ですが、飲み合わせを知らないと思わぬ危険を招く恐れがあります。オルリスタットの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ【監修】

オルリスタットには体内への脂肪の蓄積を妨げる作用があるため、多くの国で肥満治療の目的で利用されています。
日本でも医療用医薬品としては認可外ながら、安全性と有効性のため美容クリニックなどでダイエットのサポートに用いられています。
しかし、医薬品には飲み合わせがあるため、服用前に併用注意の医薬品や食品について知っておかなければなりません。
本記事ではオルリスタットの併用注意および、服用に注意すべき人について解説します。
目次
オルリスタットの併用注意薬一覧

オルリスタットの併用注意薬は以下の通りです。
レボチロキシン
レボチロキシンは甲状腺ホルモンの一種で、甲状腺機能低下症(橋本病)の治療や、甲状腺がんの予防目的で用いられます。
オルリスタットを併用するとレボチロキシンの効果が減弱し、甲状腺機能低下のリスクが増加する可能性があります。
そのため、甲状腺機能低下症を治療中の方は、自分の判断でオルリスタットを併用しないでください。
医師の指導下でオルリスタットを併用する方は、レボチロキシンを服用してから4時間以上の間隔を設けてください。
アミオダロン
アミオダロンは抗不整脈の一種で、重篤な副作用を引き起こす可能性がある医薬品としても知られています。
オルリスタットを併用するとアミオダロンの効果が減弱し、不整脈の発症リスクを増加させる可能性があります。
アミオダロンの効果が減弱して心室細動を起こすと、最悪の場合は死に至る恐れがあるため注意が必要です。
抗てんかん薬
オルリスタットと抗てんかん薬を併用した場合、てんかん発作の発症率が高くなる可能性があります。
抗てんかん薬を服用中の方だけでなく、てんかんの既往歴をお持ちの方は、オルリスタットの服用前に担当医まで相談してください。
抗レトロウイルス薬
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に用いられる抗レトロウイルス薬は、大きく以下6つのタイプに分類されます。
明確なメカニズムについては分かっていませんが、上記の抗レトロウイルス薬とオルリスタットを併用すると、ヒト免疫不全ウイルスが増加する可能性があります。
そのため、ヒト免疫不全ウイルス感染症を治療中の方は、自分の判断でオルリスタットを併用しないでください。
脂溶性ビタミンサプリメント
オルリスタットには食事から摂取した脂肪の吸収を妨げる作用がありますが、同時に脂溶性ビタミンの吸収も妨げられます。
そのため、脂溶性ビタミンサプリメントとオルリスタットを併用した場合、ビタミンEやβカロテンの吸収量が減少します。
ビタミンAとビタミンD、ビタミンKとオルリファストとの関係については明らかにされていません。
オルリスタットの服用に注意が必要な人

以下に該当する人は、オルリスタットの服用に際して注意が必要です。
上記の方がオルリスタットを服用すると思わぬ健康被害を招く恐れがあるため、自分の判断で服用しないでください。
オルリスタットとの併用に注意すべき食品

以下2つの食品はオルリスタットの効果を増強・減弱させたり、副作用のリスクを増加させたりする恐れがあります。
グレープフルーツ
一般的に肥満治療薬とグレープフルーツは相性が悪いとされています。
グレープフルーツの成分「フラノクマリン」には、肝臓における医薬品の有効成分の代謝を妨げる作用があります。
オルリスタットとグレープフルーツを併用すると、医薬品の効果や副作用が強くあらわれる可能性があるため注意が必要です。
乳製品
牛乳などの乳製品を摂取すると、胃腸に膜が張られて医薬品の有効成分の吸収を妨げる可能性があります。
オルリスタットに限らず、医薬品はコップ一杯の水もしくはぬるま湯で服用するのが基本だと覚えておいてください。
まとめ

オルリスタットは比較的安全性が高い医薬品ですが、飲み合わせによっては思わぬ健康被害を招く可能性があります。
そのため、何らかの病気を治療中の方や服用中の医薬品がある方は、自分の判断でオルリスタットを併用しないでください。
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