ニゾラールクリームに併用注意はある?使用に際して注意が必要な人もご紹介!
抗真菌薬のニゾラールクリームを使用する際には、併用注意について知っておく必要があります。ニゾラールクリームの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ニゾラールクリームはイミダゾール系抗真菌薬に分類されており、有効成分としてケトコナゾールを配合しています。
イミダゾール系抗真菌薬は真菌感染症に対して高い効果を発揮するうえ、副作用のリスクが低い点がメリットの1つです。
本記事では、ニゾラールクリームの併用注意および使用に際して注意が必要な人について解説します。
ニゾラールクリームの併用注意薬

併用注意薬とは、特定の治療薬を服用している際に併用することで効果が増強、もしくは減弱したり、副作用のリスクを高めたりする医薬品もしくは食品を差します。
効果が増強するのは良いことのように思われるかもしれませんが、その分だけ副作用のリスクが高くなるため注意が必要です。
抗真菌薬の一種であるニゾラールクリームにはケトコナゾールが配合されており、真菌感染症に対して高い効果を発揮します。
副作用のリスクが低い点もニゾラールクリームの特徴で、原則として併用に注意しなければならない医薬品はありません。
医薬品インタビューフォームの安全性に関する項目でも、肝機能や腎機能に影響を与えない旨が記載されています。
また、ニゾラールクリームには併用注意だけでなく、併用禁忌(併用してはいけない医薬品)もありません。
ただし、ステロイド製剤を使用している方は、ニゾラールクリームの使用に際して注意が必要です。
ニゾラールクリームを塗布した箇所にステロイド製剤を用いた場合、脂漏性皮膚炎を始めとする真菌感染症の症状をかえって悪化させる恐れがあります。
ニゾラールクリームの使用に際して注意が必要な人

ニゾラールクリームには原則として併用注意に注意する医薬品がありませんが、以下に該当する方は使用に際して注意が必要です。
ここでは、ニゾラールクリームの使用に際して注意が必要な人について解説します。
妊婦および妊娠の可能性がある女性
妊婦および妊娠の可能性がある女性の方は、自分の判断でニゾラールクリームを使用しないでください。
ニゾラールクリームに関しては報告例がありませんが、内服タイプのケトコナゾール錠を用いた動物実験では催奇形作用が報告されています。
妊婦および妊娠の可能性がある女性の方がニゾラールクリームを使用できるのは、治療上の有益性が副作用などのリスクを上回る場合に限定されると知っておきましょう。
授乳婦
授乳婦に関しても自分の判断でニゾラールクリームを使用するのはNGです。
ニゾラールクリームの添付文書には、治療上の有益性および母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続または中止を検討する旨が記載されています。
特に乳児が口をつける可能性がある箇所へのニゾラールクリームの塗布は避けた方が無難です。
小児
ニゾラールクリームに関しては、低出生体重児や新生児を対象とした臨床試験が行われていません。
安全性および有益性が不明なため、自分の判断で乳児にニゾラールクリームを塗らないでください。
過敏症の既往歴がある方
ニゾラールクリームの成分に対して過去に過敏症を発症したことがある方は、自分の判断での使用を避けてください。
まとめ

ニゾラールクリームは副作用のリスクが比較的低い抗真菌薬で、原則として併用に注意しなければならない医薬品はありません。
ただし、ステロイド製剤を使用中の方や妊婦・授乳婦、小児はニゾラールクリームの使用にあたって注意が必要です。
また、ニゾラールクリームを使用して過去に過敏症を発症した方は、ニゾラールクリームを使用しないでください。
ニゾラールクリームの使用に不安がある方は、本記事を参考に慎重に使用するのがおすすめです。
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