臨床試験の結果から読み解くニナゾールの有用性について

ニナゾールは有効成分ケトコナゾールを配合した抗真菌薬の一種です。ニナゾールの有用性について臨床試験の結果をもとに解説します。

お薬通販部スタッフ[監修]

臨床試験の結果から読み解くニナゾールの有用性について

ニナゾールはニゾラールタブレットのジェネリック医薬品で、タイの首都バンコクにあるジェネリック医薬品製造メーカー「T.O.ファーマ」が製造・販売しています。

日本では未承認の医薬品ですが、ニナゾールの有効成分であるケトコナゾールは真菌感染症に対して高い効果を持つことがわかっています。

ニナゾールの主な適応症状は脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)・皮膚カンジダ症・癜風(でんぷう)・白癬(はくせん)です。

本記事ではニナゾールの有用性について解説します。

ニナゾールの特徴

ニナゾールには主に以下2つの特徴があります。

  • 内服タイプの抗真菌薬
  • 真菌の増殖を阻害する




内服タイプの抗真菌薬

ニナゾールは有効成分としてケトコナゾールを配合した、内服タイプの抗真菌薬です。

日本では厚生労働省によってニゾラールクリームが承認されていますが、ニナゾールに関しては未承認となっています。

しかし、内服タイプの抗真菌薬は身体の内側から真菌を死滅させるため、外用タイプのニゾラールクリームよりも高い効果が期待できます

真菌の増殖を阻害する

ニナゾールの有効成分であるケトコナゾールは真菌の細胞膜合成を阻害し、真菌の増殖を阻害する点が特徴です。

真菌の増殖が阻害されると死滅する真菌が増えるため、真菌感染症の症状を緩やかに改善する効果が期待できます。





ニナゾールは服用タイプの抗真菌薬です。有効成分のケトコナゾールが塗り薬では効きにくい症状に体内から働きかけます。

1箱:5,350円



臨床試験の結果から見るニナゾールの有用性について

ニナゾールの有効成分であるケトコナゾールに関する臨床試験を2つ紹介します。

内科領域真菌症に対するケトコナゾール内服薬の有用性

以下の内科領域真菌症を有する患者12名に対してケトコナゾール内服薬を投与した臨床試験が行われました。

  • カンジダ血症(2例)
  • カンジダ尿症(4例)
  • 真菌性肺炎(3例)
  • 肺アスペルギローマ(1例)
  • 皮下カンジダ性膿瘍(1例)
  • 脳内クリプトコックス症(1例)



臨床試験の結果は以下の通りです。

著効1例
有効5例
やや有効5例
無効1例

12例のうち9例でカンジダ菌が、1例でアスペルギルス属菌種が検出され、真菌学的に7例での消失および1例での減少が確認されました

臨床試験の結果から、ケトコナゾール内服薬は抗真菌内服薬が少ない現状では、深在性真菌症に対して有用な治療薬となるであろう旨が述べられています。



皮膚糸状菌感染症に対する経口ケトコナゾールの有用性

慢性皮膚糸状菌感染症の患者19名に対して、200ミリグラムから400ミリグラムのケトコナゾール内服薬を投与した試験が行われました。

皮膚糸状菌は白癬(足白癬・体部白癬・股部白癬)の原因菌ですが、ケトコナゾール内服薬の服用によって63%が治癒し、26%に臨床的改善が見られました

また、抗真菌薬の一種であるグリセオフルビンには半応を示さなかった患者の75%が、ケトコナゾール内服薬によって治癒・改善したとのことです。

試験の結果から、ケトコナゾール内服薬は皮膚真菌症に対して有益性があると述べられています。



まとめ

まとめの見出し画像

ニナゾールの有効成分であるケトコナゾールには真菌の細胞膜の合成を阻害する作用があるため、癜風や皮膚カンジダ症、白癬、脂漏性皮膚炎を改善する効果が期待できます。

臨床試験の結果からも、ケトコナゾールが真菌感染症に対して高い有用性を発揮することが分かりました。

ニナゾールは国内未承認薬のため、購入の際には個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。

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