ネリゾナ軟膏の有効成分「ジフルコルトロン吉草酸エステル」とは?
ネリゾナ軟膏の有効成分ジフルコルトロン吉草酸エステルの効果や作用機序、使用上の注意点を解説。アトピー性皮膚炎などでお悩みの方に、薬への理解を深めていただける記事です。
お薬通販部スタッフ[監修]

アトピー性皮膚炎によるかゆみや炎症は、本当に辛いものです。
症状を抑えるために使われる薬の中でも、「ネリゾナ軟膏」はよく知られています。
この軟膏に含まれる有効成分「ジフルコルトロン吉草酸エステル」は、一体どんなものなのでしょうか?
この記事では、この成分に焦点を当て、その効果や注意点を、わかりやすく解説していきます。
ネリゾナ軟膏の基本特性

ネリゾナ軟膏は、皮膚の炎症を抑えるステロイド外用薬の一種です。
有効成分として「ジフルコルトロン吉草酸エステル」を含んでおり、この成分が炎症やかゆみを鎮める働きをします。
ステロイド外用薬は、その強さによって5段階に分類されており、ネリゾナ軟膏は「ベリーストロング」に分類される比較的効果の高い薬です。
そのため、症状が強い場合や、他の薬で効果が見られない場合に使用されることがあります。
ネリゾナには、軟膏、クリーム、ユニバーサルクリームといった種類があり、症状や部位によって使い分けが可能です。
ネリゾナ軟膏の有効成分「ジフルコルトロン吉草酸エステル」とは?

ネリゾナ軟膏の有効成分である「ジフルコルトロン吉草酸エステル」は、一体どんな成分なのでしょうか?
この成分について、さらに詳しく見ていきましょう。
作用機序
ジフルコルトロン吉草酸エステルは、副腎皮質ホルモン(ステロイド)の一種です。
この成分は、体内で作られるコルチゾールというホルモンを元に作られています。
ジフルコルトロン吉草酸エステルの成分には、主に以下の4つの作用があります。
これらの作用によって、皮膚の炎症を鎮め、かゆみなどの症状を和らげることが期待できます。
薬理作用
ジフルコルトロン吉草酸エステルは、上記の作用機序に加え、免疫を抑制する作用や細胞の増殖を抑える作用も持っています。
これらの作用により、アトピー性皮膚炎などのアレルギー反応による炎症や、乾癬のように皮膚の細胞が過剰に増殖してしまう病気にも効果を発揮します。
また、ジフルコルトロン吉草酸エステルは、他のステロイド外用薬と比較して、血管収縮作用が強いという特徴があります。そのため、比較的少ない量でも効果が出やすいと考えられます。
さらに、ラットを使った実験では、浮腫抑制作用や滲出液抑制作用も、他のステロイド外用薬より強いことが確認されています。
ネリゾナ軟膏の適応症状

ネリゾナ軟膏は、以下のような様々な皮膚の病気に効果があります。
特に、アトピー性皮膚炎においては、皮膚の炎症を鎮め、かゆみを抑える効果が期待できます。
しかし、皮膚に感染を伴う湿疹や皮膚炎には、原則として使用しないこととされています。
もし、やむを得ず使用する必要がある場合は、あらかじめ適切な抗菌剤や抗真菌剤による治療を行うか、それらと併用する必要があります。
塗布する際の注意点

ネリゾナ軟膏を使用する際には、いくつかの注意点があります。
まとめ

ネリゾナ軟膏の有効成分であるジフルコルトロン吉草酸エステルは、炎症を抑える効果の高いステロイドです。
アトピー性皮膚炎をはじめとする様々な皮膚の病気に効果が期待できますが、使用にあたっては注意が必要です。
本記事を参考に、ネリゾナ軟膏への理解を深め、正しく使用しましょう。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ