ミオナールの有効成分エペリゾン塩酸塩について
ミオナールはエペリゾン塩酸塩を有効成分として配合した医薬品で、肩関節周囲炎や腰痛症にともなう痛みの緩和に用いられます。ミオナールの有効成分について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ミオナールは肩関節周囲炎や腰痛症にともなう痛みの緩和に用いられる筋緊張改善剤の一種で、医療機関での処方頻度が高い医薬品でもあります。
脳血管障害や筋萎縮性側索硬化症(ASL)、脊髄損傷・頭部外傷など外傷後遺症にともなう頚性麻痺に対しても効果的です。
有効成分のエペリゾンには脳の興奮を鎮めて血管を拡張し、血液の循環をスムーズする作用があります。
本記事では、ミオナールの有効成分であるエペリゾン塩酸塩について解説します。
目次
エペリゾン塩酸塩について

エペリゾン塩酸塩の作用について解説する前に、そもそもどのような有効成分なのか知っておきましょう。
特徴
エペリゾン塩酸塩は筋緊張改善剤(筋弛緩薬)に用いられる有効成分の一種です。
腰痛症や肩こりを訴えて医療機関を受診すると、第一選択薬としてエペリゾン塩酸塩製剤が処方されるケースも少なくありません。
2021年に行われた調査では、中枢系筋弛緩薬のなかでもっとも処方頻度が高いとの報告も行われています。
医療機関でエペリゾン塩酸塩製剤が多く処方される理由としては、副作用のリスクが比較的低い点が挙げられています。
作用時間と適応症状
エペリゾン塩酸塩を服用するとおよそ1.6〜1.9時間で効果が最大に達し、その後1.6〜1.8時間ほどで効果が半減します。
ミオナールの添付文書では、エペリゾン塩酸塩の適応症状として以下の例を挙げています。
エペリゾン塩酸塩の作用

エペリゾン塩酸塩には主に以下5つの作用があります。
![]() ミオナールは有効成分としてエペリゾン塩酸塩が配合されており、中枢神経の興奮状態を鎮め、筋緊張を緩和し、血液の循環を促進する効果があります。血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、血行が促進されると栄養状態が向上し症状の回復が早まります。 1箱:2,676円~ |
筋紡錘の感度を緩和
ミオナールの有効成分であるエペリゾン塩酸塩を投与すると、およそ20分で求心性神経の活動を妨げ、筋紡錘の感度を緩和することが確認されています。
求心性神経は知覚神経とも呼ばれており、エペリゾン塩酸塩により筋紡錘の感度を緩和すると、筋緊張を緩和する効果が期待できます。
血管拡張
エペリゾン塩酸塩には交感神経を抑制して副交感神経を優位に傾け、血管を拡張する作用があります。
血流増加
エペリゾン塩酸塩の働きで血管が拡張すると、血液の流れがスムーズに(血流増加)なります。
疼痛反射抑制
ラットを用いた実験において、エペリゾン塩酸塩を投与すると脊髄レベルで鎮痛作用を示すことがわかっています。
随意運動を円滑化
脳卒中患者などが原因で痙性麻痺を起こしている方にエペリゾン塩酸塩を投与すると、上下肢の伸展・屈曲(曲げ伸ばし)動作を滑らかにするなど、随意運動を円滑にすることがわかっています。
まとめ

ミオナールの有効成分であるエペリゾン塩酸塩には、中枢神経の興奮を抑制して血液の流れを促進する作用があります。
また、痙性麻痺がある方がエペリゾン塩酸塩を服用すると、手足の曲げ伸ばし動作が滑らかになるといった効果も期待できます。
今回の記事を参考にミオナールを正しく服用し、肩関節周囲炎や腰痛症にともなう痛みの緩和にお役立てください。
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ミオナールは有効成分としてエペリゾン塩酸塩が配合されており、中枢神経の興奮状態を鎮め、筋緊張を緩和し、血液の循環を促進する効果があります。血液は全身に酸素と栄養を運んでいるため、血行が促進されると栄養状態が向上し症状の回復が早まります。
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