この記事では、メラケアクリームの有効成分である「ハイドロキノン」と「トレチノイン」の臨床試験と結果を紹介します。

メラケアクリームとは、肌のターンオーバーを促進し、肝斑やシミに作用することで肌を明るく演出する効果が期待できるクリームです。

臨床試験では3〜6ヶ月使うと、満足できるほどの効果を多くの人が得られたという結果が出ています。

この記事では、ハイドロキノンとトレチノインを含むお薬を用いた肝斑治療の有効性に関する臨床試験、肝斑および光損傷治療の有効性に対する臨床試験の2つを解説します。

肌のシミやシワ、ニキビを改善したいと考えている人は、ぜひ最後までお読みください。

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メラケアクリームの臨床試験結果

メラケアクリームとは、肝斑やシミに作用して明るい肌へと改善する効果が期待できるクリームです。

なお、肝斑とは日光の当たる部分の皮膚にできる暗褐色の色素沈着のことです。

ここでは、メラケアクリームと同じ有効成分を持つクリームを使用した2つの臨床試験結果を紹介します。

以下で、1つずつ詳しく解説します。

肝斑治療の有効性に対する臨床試験と結果

ここでは、メラケアクリームと同じ有効成分を持つクリームの有効性に対する臨床試験と結果について、以下4つを解説します。

順番に見ていきましょう。

試験の目的

トレチノインクリーム0.025％を含む4％ハイドロキノンスキンケアシステムを使用した場合、肝斑がどの程度改善するか、治療の有効性と忍容性を評価するために実施された臨床試験です。

忍容性とは、お薬によって起きることがはっきりしている副作用が、使用者に耐え得るかの程度を表したものです。

利用者が耐えられる程度なら「忍容性が高いお薬」、逆に耐えられないくらいひどい場合は、「忍容性が低いお薬」となります。

トレチノインは、肌のターンオーバーを助けてシミやシワに作用し肌環境を改善する成分として、ハイドロキノンは、肌に色が付く原因の物質であるメラニン色素の生成を抑える成分として知られています。

対象患者

フィッツパトリックのスキンタイプ3〜6に該当する、日焼けしやすさが普通程度の人で軽度か中等度の肝斑のある20人が対象です。

肝斑とは、日光の当たる部分の皮膚にできる、斑状の暗褐色の色素沈着のことを指します。

肝斑が起こる原因は、妊娠や女性ホルモンバランスの乱れ、紫外線などがあるといわれています。

用法・用量

12週間の試験期間にわたって、ハイドロキノンとトレチノインを含んだクリームを使用するよう指示しました。

臨床試験の参照した資料には具体的な用法や用量は記載されていませんが、一般的にハイドロキノンやトレチノインを含むクリームは、1日1回、夜の洗顔後に使用することが推奨されています。

洗顔した後に化粧水や保湿クリームを塗布し、その後にシミやシワを改善したい部分にハイドロキノンやトレチノインを含むクリームを使用します。

試験結果

12週間使用した結果を、肝斑症状の重さや肝斑の黒味の強さ、肝斑の面積、MASIという重症度指数スコアで評価しました。

上記の4つの観点のすべてにおいて、ベースラインと比べて4週目以降に大きく減少しており、統計上も臨床上で有意であることが示されました。

また、自身の皮膚に対して「恥ずかしい」と感じている人の割合は、ベースラインでは80％（16/20）でしたが、12週目では20％（4/20）まで減少しています。

皮膚の変色を隠すために十分な努力をした人の割合も、90％（18/20）〜37％（7/19）まで減少しました。

最終的に参加者の85％（17/20）がクリームでの治療に満足している結果です。

また、20人中3人の参加者に、乾燥や紅斑、皮剥け、刺すような感覚といった、お薬に関連すると考えられる有害事象がありました。

メラケアクリームは肌のターンオーバー効果と美白効果が両方得られることで、シミ、シワ、ニキビの改善が期待されている美容クリームです。ステロイドも配合されているため、消炎作用もあります。 1箱：1,400円～

肝斑および光損傷治療の有効性に対する臨床試験と結果

ここでは、メラケアクリームと同じ有効成分を含むクリームの肝斑および光損傷治療の有効性に対する臨床試験と結果について、以下の4つを解説します。

順番に見ていきましょう。

試験の目的

試験の目的は、4％のハイドロキノンと0.02％のトレチノインを含むクリームを両方使用した場合に、軽度から中等度の肝斑や日焼けなどの光損傷への効果の程度を調べることです。

対象患者

対象患者は、肝斑が軽度から中等度、色素沈着の程度が軽度から高度までの、フィッツパトリックのスキンタイプ3〜6に該当する、39人の成人女性です。

なお、フィッツパトリックのスキンタイプ3〜5は、中程度の日焼けのしやすさを表しています。

用法・用量

試験期間は24週間で、試験の経過や患者の満足度は4、8、12、18、24週目に評価されました。

臨床試験で参照した資料には、より具体的な用法や用量は記載されていません。

一般的にハイドロキノンやトレチノインを含有するクリームは、1日1回、夜の洗顔後に使用することが推奨されています。

洗顔後に化粧水や保湿クリームを塗り、その後にシミやシワ、色素沈着が気になる部分にクリームを使用します。

試験結果

肝斑の重さと色素沈着の強さ、肝斑の面積、MASIと呼ばれる重症度指数スコアは、いずれも4週目以降に大きく減少し、顔面の日焼けの兆候を示す部分も大きく改善しました。

患者の87.9％が全体的な治療効果に満足しており、生活の質は大幅に改善されました。

効果を感じられなかった患者や有害事象で治療を中止した患者もいません。

1人の患者（2.8％）にのみ、4週目に紅斑が起こりました。

まとめ

この記事では、メラケアクリームと同様の有効成分を含むお薬を使用した臨床試験の詳細と結果などについて解説しました。

紹介した2つの臨床試験でも示されたように、ハイドロキノンやトレチノインを含むクリームを使用すると、肝斑や色素沈着を改善する効果が期待できます。

メラケアクリームはハイドロキノンやトレチノインを含んでいるので、シミやシワ、色素沈着を改善したい人は使用することをおすすめします。