臨床試験の結果から読み解く「レボフロキサシン」

レボフロキサシンはどのような症状に効果を発揮するのか、もっとも気になる点ではないでしょうか?こちらのページではレボフロキサシンの具体的な効果が把握できる、細菌感染の症状別に見る臨床試験結果をご紹介します。

お薬通販部スタッフ[監修]

臨床試験の結果から読み解く「レボフロキサシン」

細菌感染症の症状に悩みレボフロキサシンの服用を始める際は、どの程度の効果が期待できるのか押さえておきたいですよね。

レボフロキサシンの効果は、数多く実施されている臨床試験の結果が参考になります。

こちらのページではレボフロキサシンの臨床試験結果について、症状別に見る効果や有効性を詳細にお伝えしていきます。

レボフロキサシンの基本

レボフロキサシンは、細菌増殖・合成の原因となるDNAジャイレース・トポイソメラーゼといった酵素の働きを抑制する、代表的な抗菌薬です。

適応症状クラミジア、淋病などの性感染症扁桃炎、咽頭炎など喉の症状歯周病結膜炎など
適応菌種淋菌コレラ菌ブドウ球菌属など

上記のような幅広い症状・菌種に適応し、服用後は細菌が繁殖している部位に安定的に移行しながら症状の改善・予防に働きかけます

レボフロキサシンは細菌のDNA複製・増殖を抑制する以外にも、細菌の殺菌・抗菌作用に優れた「ニューキノロン系」の抗菌薬となっています。




クラビリン 商品画像

クラビリンは、アイスルファーマシューティカルが開発したニューキノロン系の抗菌薬で、クラビットのジェネリック医薬品です。主にクラミジア治療薬などとして使用されています。クラリビンは人の細胞に影響を与えることなく、細菌に対してのみ毒性を示すという働きを有します。

1箱:897円~


レボフロキサシンの臨床試験結果

ここではレボフロキサシンにどの程度の効果があるのか、症状別の臨床試験結果を詳しく見ていきましょう。

クラミジアに関する臨床試験結果

クラミジアは性行為が主な原因で発症し、性器のかゆみや炎症、喉の痛みなど幅広い部位に症状が出やすい傾向にあります。

アメリカ国立衛生研究所では、クラミジアが原因の子宮頚炎・子宮内膜症の女性を対象にしたレボフロキサシン500㎎7日間投与について、以下の臨床試験結果を報告をしています。

症状細菌学的有効性臨床有効性
子宮頚炎レボフロキサシンの治療終了後14~21日間で94.4%100%
子宮内膜症レボフロキサシンの治療終了時点で68.8%94.7%

クラミジアは目立った症状が出にくく、気づかぬうちに進行しているケースが少なくはありません

レボフロキサシンの臨床試験では、クラミジアが原因の子宮頚炎・子宮内膜症ともに有効性が高いことがわかります。

そのためクラミジアの症状進行があった場合でも、比較的早い段階での改善効果が期待できるでしょう。




市中肺炎に関する臨床試験結果

市中肺炎は自宅や職場など生活環境の中で感染しやすく、痰を伴う咳や息苦しさなどの症状が出る傾向にあります。

市中肺炎におけるレボフロキサシンの臨床試験では、以下の有効性を比べたところ、7~14日間レボフロキサシンの投与を続けても目立った副作用が見られないとの報告があります。

  • レボフロキサシンの750㎎を5日間投与した場合
  • レボフロキサシンの500㎎を7~14日間投与した場合




さらにレボフロキサシンの500㎎7~14日間の使用では、750㎎を5日間投与した場合と同じ程度の効果が認められたとの報告もあります。

一般的に抗菌薬の服用後は、個人差があるものの頭痛や胃もたれ、倦怠感などの症状が出やすい傾向にあります。

ですがレボフロキサシンは500㎎の長期的な服用でも深刻な副作用が見られないとの報告があり、安全性・効果の両方の面で優れた抗菌薬と判断できるでしょう。

慢性呼吸器病変の二次感染に関する臨床試験結果

慢性呼吸器病変の二次感染は、気道上皮の壊死・脱落が原因と考えられ、発熱や食欲不振、倦怠感など深刻な症状が出やすくなる疾患です。

レボフロキサシン500㎎・1日1回の投与における、慢性呼吸器病変の二次感染の臨床試験では、28の総症例中数28、100%の有効率が報告されています。

慢性呼吸器病変の二次感染は性別や体質を問わず、基礎疾患がない方でも発症しやすいため、レボフロキサシンの高い有効性は早期改善・予防につながるでしょう。



安全性に関する臨床試験結果

抗菌薬使用時の副作用は、日常生活の支障になるほどの症状が出るケースも少なくはありません。

そのため、レボフロキサシンの安全性に関する報告内容が気になるところではないでしょうか?

レボフロキサシンの安全性における臨床試験では、以下のような副作用が見られたものの、軽度であったことが報告されています

  • 注射部位の副作用
  • 発疹
  • 不眠症
  • 吐き気

レボフロキサシンを安心・安全に服用し、効果実感や副作用の影響を少なくするためにも、正しい用法・用量を守るようにしましょう。




まとめ

まとめの見出し画像

細菌感染症の症状別に見るレボフロキサシンの有効性は全体的に高いため、早期の症状改善・予防につながると言えます

レボフロキサシンの効果や安全性に不安を感じてしまった場合は、臨床試験結果の詳細がわかる、こちらのコラムを参考にしていただければと思います。

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