レボフロキサシンの併用注意薬とは?レボフロキサシンの服用に注意すべき人も徹底解説!

レボフロキサシンの併用注意薬とは、同時に服用することで効果の増強や減弱、副作用の発現が高まる種類のことを言います。こちらのコラムではレボフロキサシンの具体的な併用注意薬と服用に注意すべき人をお伝えしていきます。

お薬通販部スタッフ[監修]

レボフロキサシンの併用注意薬とは?レボフロキサシンの服用に注意すべき人も徹底解説!

細菌感染症の治療でレボフロキサシンを服用中、新たな不調で他の医薬品を使うことになった場合は、併用に問題がないかを確認しておくことが大切です。

レボフロキサシンとの併用に注意すべき薬を把握しておかないと、効果に影響が出たり思わぬ副作用発現の原因になることがあります

ここではレボフロキサシンにどのような併用注意薬があるのか、主な種類や服用に注意すべき人を解説します。

レボフロキサシンの併用注意薬とは?

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レボフロキサシンと一緒に服用してしまうと副作用が出やすくなったり、効果の増強または減弱につながる併用注意薬を見ていきましょう。

消炎鎮痛薬

レボフロキサシンの併用注意薬となる消炎鎮痛薬は、以下に示したものがあり、痛みや皮膚の赤み、違和感の原因となる炎症を抑える働きがあります。

  • フェニル酢酸系
  • プロピオン酸系非ステロイド

上記のような消炎鎮痛薬とレボフロキサシンを同時に服用してしまうと、中枢神経の異常により痙攣を起こすことがあると言われています。

制酸薬、鉄剤

レボフロキサシンとの併用に注意したい制酸薬・鉄剤は、以下のものなどがあります。

  • アルミニウム
  • マグネシウム
  • 硫酸鉄

アルミニウム・マグネシウムは便秘薬や胃腸薬に使われることが多く、硫酸鉄は貧血治療の鉄剤の主成分となります。


上記のような成分を含む便秘薬・胃腸薬・鉄剤とレボフロキサシンを一緒に飲んでしまうと、レボフロキサシンの効果が減弱する恐れがあります。

レボフロキサシンは細菌合成や増殖に作用する酵素を抑制し、細菌感染症による炎症や痛み、赤みを抑えます。

効果を実感するためにも制酸薬や鉄剤と併用しないよう注意しましょう。

クマリン系抗凝固薬

クマリン系抗凝固剤は「ワルファリン」などがあり、さまざまな疾患の原因となる血液の凝固を抑える治療薬です。

レボフロキサシンとクマリン系抗凝固薬を一緒に飲んでしまうと、血液凝固を促す時間のことを言う、プロトロンビンの延長が認められたとの報告があります

また同時服用によってワルファリンの作用が増強し、肝機能に負担がかかるおそれも報告されているため注意しましょう。



デラマニド等

「デラマニド等」は多剤耐性肺結核などの治療に用いられる薬で、結核菌に対して優れた殺菌作用を発揮します。

レボフロキサシンとデラマニドを同時服用してしまうと、以下のような影響が出やすくなるとの報告があります。

  • 血液循環に異常が生じる
  • 脈拍が乱れる
  • 心臓の働きに異常が出る「QT延長」の原因になる




副腎皮質ホルモン剤

副腎皮質ホルモン剤は、過度な炎症や免疫異常、アレルギー疾患などの治療に用いられる薬で抗炎症・抗アレルギー作用に優れています。

副腎皮質ホルモン剤は主に、以下などの経口・注射剤がありますが、レボフロキサシンとの併用では腱障害のリスクが高まるとの報告があります。

  • プレドニゾロン
  • ヒドロコルチゾン



レボフロキサシンと副腎皮質ホルモンの併用による腱障害は、機序が不明となっています。

レボフロキサシンを服用中に副腎皮質ホルモンの使用が必要になった場合は、自己判断をせずかかりつけ医や薬剤師に相談するようにしましょう



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レボフロキサシンの服用に注意すべき人は?

レボフロキサシンはこれまでにお伝えした併用注意薬以外にも、服用に注意すべきケースがあります。

ここではレボフロキサシンの服用に注意すべき人、服用ができない人を詳しく見ていきましょう。

レボフロキサシンの服用に注意すべき人

レボフロキサシンの服用に注意すべき人は、以下になります。

服用に注意すべき人服用による影響
高齢者腱障害が出やすいとの報告がある
重篤な心疾患のある人QT延長を起こすおそれがある
重症筋無力症の人症状悪化のおそれがある
腎機能障害患者血中濃度が高くなり持続しやすい
てんかん等のけいれん性疾患の方やこれらの前歴がある人痙攣を起こすおそれがある
大動脈瘤または大動脈解離の既往大動脈瘤または大動脈解離の発生リスクが増加するおそれがある
授乳婦ヒト乳汁中へ移行するおそれがある

上記に該当する方がレボフロキサシンを服用してしまうと、思わぬ副作用発現のリスクが高まるため注意が必要です





レボフロキサシンの服用ができない人

以下に当てはまる人がレボフロキサシンを使用してしまうと、深刻な副作用発現のおそれがあるため服用できません

  • 過去にレボフロキサシンを服用し、過度な反応があった方
  • 妊婦、小児等(炭疽等の重篤な疾患の場合は除く)




まとめ

まとめの見出し画像

レボフロキサシンの服用中に、他の症状が発現し新たな治療薬が必要になるケースは少なくありません。

その際はこちらのコラムを参考にしながら、レボフロキサシンとの併用に問題がないかを確認しておきましょう。

レボフロキサシンの併用注意薬を把握し、正しい服用で症状の早期改善・予防につなげていただければと思います。

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