どんな副作用がある？男性型脱毛症治療薬「フィナステリド」の副作用を一覧で紹介

男性型脱毛症治療薬「フィナステリド」の副作用について紹介しています。フィナステリドの使用に際して注意しなければならない重大な副作用や、通常みられる副作用にはどのようなものがあるかといった、専門性の高い情報をわかりやすく説明しています。購入前にこちらを読んで参考にしてください。

記事公開日：2024.04.06

最終更新日：2024.05.30

お薬通販部スタッフ[監修]

フィナステリドの主な副作用

フィナステリドの主な副作用は、以下のようなものがあります。

このような副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には不況を中止するなど適切な処置を行いましょう。

フィナステリドの服用によって稀にあらわれる副作用には以下のようなものがあります。

	1〜5％未満	1％未満	頻度不明
過敏症	–	–	そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫（口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む）
生殖器	リビドー減退	勃起機能不全、射精障害、精液量減少	睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下（精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等）
肝臓	–	–	AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇
その他	–	–	乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい

上記の中でも、以下の副作用は重篤になる恐れがあります。

これらの症状のいずれかが発生した場合は、すぐに医師の診断を受けるようにしましょう

肝機能障害があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、服用を中止するなど適切な処置を行ってください。

試験内容

海外で行われた前立腺肥大症患者を対象としたフィナステリド製剤の臨床試験では、フィナステリド5mg投与群で4例の乳癌が報告され、フィナステリド非投与群では見られなかった。別の試験では、プラセボ投与群で2例の乳癌が報告されたが、フィナステリド5mg投与群では見られなかった。また、健康男性を対象とした試験では、フィナステリド5mg投与群及びプラセボ投与群で各1例ずつ乳癌が報告された。
健康男性を対象としたフィナステリド製剤5mgの臨床試験では、Modified Gleason Score 8～10の高悪性度前立腺癌の発現率が、プラセボ投与群と比較して、フィナステリド5mg投与群で高かった（相対リスク1.70［95％信頼区間：1.23-2.34］）。
アカゲザルへのフィナステリドの投与は、雌雄胎児に異常所見を認めなかった。この投与量は、フィナステリド1mgが投与された患者の1回の射精を介して女性が曝露される可能性のあるフィナステリド量の少なくとも750倍に相当する。

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フィナステリドの服用によるうつに関する研究から、副作用としてのうつ誘発についても注意しておく必要があります。

項目	内容
背景	フィナステリドは、5α-リダクターゼ酵素の競合阻害剤で、前立腺肥大症および男性型脱毛症の治療に使用。フィナステリドによる抑うつ症状や不安の誘発の可能性が指摘されている。
方法	男性型脱毛症の男性128人にフィナステリド（1mg/日）を投与。抑うつ気分と不安は、Beck Depression Inventory（BDI）およびHospital Anxiety and Depression Scale（HADS）を用いて評価。
結果	フィナステリド投与後、BDIとHADSうつ病スコアが有意に増加。HADS不安スコアは増加したが、統計的に有意ではなかった。
結論	フィナステリドが抑うつ症状を誘発する可能性があることが示唆された。うつ病リスクが高い患者への処方には注意が必要。

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