AGA治療薬の有効成分「デュタステリド」開発のきっかけとメカニズムについて解説!
AGA治療薬デュタステリドの有効成分について、どんな成分なのか疑問に持つかもしれません。デュタステリドは有効成分の名前でもあります。ここでは、AGA治療薬デュタステリドの有効成分について詳しく解説していきます。
お薬通販部スタッフ[監修]

AGA治療薬デュタステリドの有効成分について、どんな成分なのか疑問に持つかもしれません。デュタステリドは有効成分の名前でもあります。ここでは、AGA治療薬デュタステリドの有効成分について詳しく解説していきます。
目次
有効成分「デュタステリド」の歴史

デュタステリドは前立腺肥大症の治療のために開発された成分です。その後、デュタステリドはAGA治療に応用されるようになりました。
デュタステリドがどのように開発されてきたのか紹介していきます。
有効成分デュタステリドの開発背景
5α-還元酵素阻害作用をもつデュタステリドの開発は、1990年代初めにグラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline, GSK)によって開始されました。
グラクソ・スミスクラインは前立腺肥大症の治療薬としてデュタステリドを開発しました。
その後、臨床試験でデュタステリドはジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑制して、前立腺肥大症の治療に有効であることが確認されました。
臨床試験の結果を基に、2001年にアメリカで前立腺肥大症治療薬「アボダート」として承認されました。
有効成分デュタステリドのAGA治療薬としての開発の始まり
前立腺肥大症治療薬として承認された後、有効成分デュタステリドのAGA治療への応用が始まりました。
AGA患者への臨床試験でも良好な結果を示したため、AGA治療薬としてもアメリカで承認され、日本においてもAGA治療薬として承認されています。
日本では「ザガーロ」という名前で承認されています。
有効成分デュタステリドの化学的特性

デュタステリドは化学式 C27H30F6N2O2を持つ分子で、平均分子量は528.53 g/molです。
白色〜微黄色の粉末で、無臭です。
有効成分デュタステリドの作用メカニズム

有効成分デュタステリドは、AGAの原因であるDHTの量を抑制して、毛髪の発毛を促進します。
ここでは、デュタステリドの作用メカニズムについて解説していきます。
デュタステリドの発毛を促す作用メカニズム
デュタステリドの発毛を促すメカニズムはDHT の生成を抑制することで毛包への影響を減らすことです。
すなわち、DHTが毛包に与える影響を抑えて、毛包が正常に発毛できるようにします。
デュタステリドは5α還元酵素阻害薬です。5α還元酵素はテストステロンをDHTに変換する作用があります。
デュタステリドは、2種類ある5α還元酵素の作用を阻害します。そのため、他の5α還元酵素阻害薬より効果が高いとされています。
デュタステリドの前立腺に対する作用メカニズム
前立腺の肥大を防ぐ作用は、DHTの生成を抑制することで発揮されます。
有効成分デュタステリドは、5α還元酵素を阻害することができます。
5α還元酵素の作用は、テストステロンをDHTに変換することです。DHTの量が増えると前立腺は肥大します。
デュタステリドの5α還元酵素阻害作用によって、DHTの量が減り、前立腺の肥大を防ぐことが可能です。
このようなメカニズムによって前立腺の肥大を防ぎます。
有効成分デュタステリドの効果が発現するまでの時間

有効成分デュタステリドは、長期かつ継続的な服用により発毛効果が得られます。
十分な発毛効果が得られるまでの期間は約6ヶ月と報告されています。また、発毛効果を実感するのにかかる期間は12週間です。
このように、十分な発毛効果によりAGAの改善を実感するためには時間がかかります。
まとめ

ここまで、AGA治療薬の有効成分「デュタステリド」について解説してきました。
有効成分デュタステリドはAGAの原因であるDHTの生成を抑制して、AGA治療に効果を発揮することが可能です。
また、デュタステリドの作用メカニズムは、テストステロンからDHTへの変換を促す5α還元酵素を阻害することです。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ