臨床試験の結果から読み解くデュタスの有用性について
デュタスはAGA治療薬ザガーロのジェネリック医薬品で、先発医薬品と同様の効果が期待できます。デュタスの有用性について、臨床試験結果に基づいて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

デュタスはデュタステリドを有効成分に配合したAGA治療薬で、先発医薬品のザガーロ同様の効果が期待できます。
本記事ではデュタスの有効成分であるデュタステリドの有用性について、先発医薬品ザガーロの添付文書を基に解説します。
デュタスについて

デュタスの有効成分であるデュタステリドの有用性について解説する前に、そもそもデュタスがどのような医薬品なのか紹介します。
ザガーロのジェネリック医薬品
デュタスは、2016年の6月にグラクソスミスクライン社から発売されたAGA治療薬「ザガーロ」のジェネリック医薬品です。
ザガーロの有効成分であるデュタステリドは国内での特許が2020年の10月に満了したため、国内の各製薬会社からジェネリックのデュタステリド錠が製造・販売されています。
デュタスはインドのテランガーナ州に本拠地を置く「Dr.Reddy’s Laboratories」が製造・販売している海外製のジェネリックです。
海外製のジェネリックのメリットは安価に購入できる点で、デュタスに関してもザガーロのおよそ6分の1程度の価格で購入可能です。
デュタステリドを配合
デュタスには先発医薬品のザガーロと同じく、有効成分としてデュタステリドが配合されています。
デュタステリドは厚生労働省によりAGAに対する有効性が認められた、数少ない有効成分の1つです。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドラインでは、デュタステリドについて「行うよう強く勧める」Aランクの治療方法に位置付けています(女性の服用は原則として禁止されています)。
デュタステリドの特徴は1型および2型の5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛の原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制する点です。
AGA治療においては守りの治療薬の1つ
デュタステリドに期待できる効果は、AGAの原因の1つであるジヒドロテストステロンの生成を抑制し、抜け毛を予防することです。
そのため、AGA治療においてはフィナステリドと同様に「守りの治療薬」に位置付けられています。
しかし、次項で紹介する臨床試験の結果から、デュタステリドには発毛効果も期待できることが分かっています。
臨床試験の結果から見るデュタスの有用性について

国際共同第2相・3相二重盲検比較試験において、24週にわたりデュタステリドを投与した群ではプラセボ、およびフィナステリド投与群に比べ毛髪数に以下の変化が見られました。
プラセボ群 | デュタステリド投与群 | フィナステリド1mg投与群 | |||
0.02mg | 0.1mg | 0.5mg | |||
例数 | 148 | 155 | 158 | 150 | 141 |
変化量(本) | -4.9 | 17.1 | 63.0 | 89.6 | 56.5 |
プラセボ群との差(本) | – | 22.0 | 67.9 | 94.4 | 61.4 |
フィナステリドとの差(本) | – | -39.4 | 6.5 | 33.0 | – |
上記の表からも明らかなように、デュタステリド投与群ではプラセボ群に比べ、毛髪数に有意な増加が見られます。
また、デュタステリド内服薬は0.5mgを服用するのが一般的なため、フィナステリド内服薬よりも高い発毛効果が期待できると分かります。
まとめ

デュタスはAGA治療薬ザガーロのジェネリック医薬品で、有効成分のデュタステリドにはジヒドロテストステロンの生成を抑制し、抜け毛を予防する効果が期待できます。
しかし、先発医薬品であるザガーロの臨床試験結果から、デュタスには発毛効果も期待できると分かりました。
今回の記事を参考に、用法用量を守ってデュタスを服用し、AGAによる薄毛の改善にお役立てください。
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