ダパリルの副作用とは?症状の種類や発現頻度についてご紹介!
糖尿病治療薬「ダパリル」の副作用は、治療中の方にとって気になる情報の1つです。フォシーガの副作用や対処法について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

ダパリルは世界110ヶ国以上で承認されている糖尿病治療薬「フォシーガ」のジェネリック医薬品で、血糖値を下げる効果などが期待できます。
しかし、ダパリルに限らず化学的に製造された医薬品には、必ず副作用のリスクがともなうことを知っておいてください。
本記事では、ダパリルの副作用や発現頻度、症状を強く感じる際の対処法について解説します。
目次
ダパリルについて

ダパリルは世界110ヶ国以上で承認されている糖尿病治療薬「フォシーガ」のジェネリック医薬品です。
フォシーガやダパリルはSGLT2阻害薬に分類されており、腎臓における糖の吸収を妨げ、尿からの排出を促進する点が特徴です。
腎臓や心臓にかかる負担を軽減する作用も期待できるため、慢性心不全や慢性腎臓病の治療薬としても利用されています。
また、体内に摂取した糖質を尿から排出させる作用があるため、糖質制限ダイエットに似た効果も期待できます。
ダパリルの副作用

ダパリルの副作用について、先発医薬品「フォシーガ」の添付文書を参考に解説します。
重大な副作用
ダパリルの重大な副作用は以下の通りです。
0.1%未満
ダパリルの服用にともなって起こり得る重大な副作用の1つが、腎盂腎炎や敗血症(敗血症性ショックを含む)です。
ダパリルを服用すると腎臓における糖の吸収が妨げられ、尿から糖が排出されやすくなります。
しかし、尿に含まれる糖は最近のエサになるため注意が必要です。
特に女性の方は男性に比べて尿道が短く、糖をエサとして増殖した細菌が尿道から侵入しやすい傾向にあります。
そのため、ダパリルの服用中は性器などを清潔に保つよう意識してください。
また、敗血症を発症すると以下のような症状が見られます。
ダパリルの服用にともない上記の症状が見られる方は、速やかにかかりつけ医の診察を受けてください。
頻度不明
ダパリルには尿から糖を排出させる作用がありますが、血糖値が高ければ高いほど多くの糖が出ていく傾向にあります。
そのため、場合によっては低血糖症状を引き起こす可能性があります。
冷や汗や手足の震え、動悸、顔面蒼白、易疲労感などの低血糖症状が出た際には、ブドウとや砂糖を含む食べ物や飲み物を摂取してください。
ただし、α-グルコシダーゼ阻害剤を併用している際には、医療機関でのブドウ糖の投与が必要です。
口渇・尿量の増加・頻尿・血圧低下などの脱水症状がでた場合は、休薬や補液などの措置が必要です。
脳梗塞を含む血栓・塞栓症などを発症した例も報告されているため、脱水症状には十分に注意してください。
また、血糖値が高くなくてもケトアシドーシスを発症した例が報告されているため、特に1型糖尿病の方は注意が必要です。
その他の副作用
それ以外のダパリルの副作用は以下の通りです。
5%以上
ダパリルを服用した際の主な副作用が、腟カンジダ症などの性器感染です。
腎盂腎炎などの場合と同様に、尿中に排出された糖をエサとして細菌が繁殖すると、性器感染の発症リスクが増加します。
そのため、ダパリルの服用中は性器を清潔に保つよう心がけてください。
1~5%未満
ダパリルを服用すると、腎盂腎炎や膣カンジダだけでなく、膀胱炎などの尿路感染を引き起こす可能性もあります。
ダパリルの服用中は特に性器を清潔に保つよう意識してください。
また、必要以上にトイレを我慢しないことも大切です。
1%未満
頻度不明
副作用を強く感じる際の対処法

ダパリルの服用にともなって何らかの異常が生じる方や、頻繁に不調が起こる方は、速やかにかかりつけ医の診察を受けてください。
医療機関で糖尿病治療薬を処方されている方は、自分の判断で服用を中断せず、医師の指導を仰ぐことが大切です。
まとめ

ダパリルには腎臓における糖の吸収を阻害し、尿からの排出を促進する作用があります。
尿中の糖をエサとして細菌が繁殖すると、膣カンジダや膀胱炎などの副作用を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
本記事を参考にダパリルの副作用を理解し、糖尿病の改善やダイエットにお役立てください。
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