ダパリルの併用注意とは?服用に注意が必要な人もご紹介!
糖尿病治療薬のダパリルを服用する際には、飲み合わせを知っておかないと思わぬ健康被害を招く恐れがあります。ダパリルの併用注意について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

併用注意とは特定の治療薬を服用している際に併用すると、効果を増強・減弱したり、副作用のリスクを高めたりする医薬品もしくは食品を意味します。
ダパリルに限らず医薬品には相性があるため、服用前に併用注意について知っておくことは重要です。
ダパリルの先発医薬品「フォシーガ」の添付文書を参考に、ダパリルの併用注意について解説します。
ダパリルの併用注意薬一覧

ダパリルを服用している方が、併用に注意しなければならない医薬品は以下の通りです。
薬剤名など | 機序・危険因子 |
糖尿病用薬 ・インスリン製剤 ・スルホニルウレア剤 ・チアゾリジン系薬剤 ・ビグアナイド系薬剤 ・α-グルコシダーゼ阻害剤 ・速効型インスリン分泌促進剤 ・DPP-4阻害剤 ・GLP-1受容体作動薬など | 血糖降下作用増強のおそれがある。 |
血糖降下作用を増強する薬剤 ・β遮断薬 ・サリチル酸剤 ・モノアミン酸化酵素阻害剤など | 血糖降下作用が増強される。 |
血糖降下作用を減弱する薬剤 ・副腎皮質ホルモン ・甲状腺ホルモン ・アドレナリンなど | 血糖降下作用が減弱される。 |
利尿薬 ・ループ利尿薬 ・サイアザイド系利尿薬など | 利尿作用が増強される。 |
リチウム製剤 ・炭酸リチウムなど | リチウムの腎排泄を促進することにより、血清リチウム濃度が低下する可能性がある。 |
糖尿病用薬
ダパリルとその他の糖尿病薬を併用した場合、血糖値が下がりすぎる恐れがあるため、医師に相談して減薬することが重要です。
1型糖尿病の方は減薬により、ケトアシドーシスを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
血糖降下作用を増強する薬剤
β遮断薬などの血糖降下作用を持つ薬剤を併用すると、血糖値が下がりすぎる恐れがあります。
併用する際には医師の指導下で血糖値をコントロールする必要があります。
血糖降下作用を減弱する薬剤
副腎皮質ホルモンなど血糖降下作用を減弱する薬剤を併用すると、血糖値を十分に下げられない可能性があります。
併用する際には医師の指導下で血糖値をコントロールする必要があります。
利尿薬
ダパリルと利尿薬を併用すると、尿量の増加によって脱水症状を引き起こすリスクが増加します。
医師に相談して利尿薬の用量を調整するなど対処してください。
リチウム製剤
ダパリルとリチウム製剤を併用すると、リチウム製剤の効果を十分に得られなくなる可能性があります。
心療内科などで炭酸リチウムを処方されている方は、自分の判断でダパリルを服用しないでください。
ダパリルの服用に注意が必要な人

以下に該当する方は、ダパリルの服用に際して注意が必要です。
ダパリルの主な副作用は、膣カンジダをはじめとする感染症です。
ダパリルには腎臓における糖の吸収を阻害し、尿からの排出を促進する作用がありますが、糖をエサとして繁殖した細菌による感染を引き起こす可能性があります。
そのため、ダパリルを服用する方は性器などを清潔に保つよう意識してください。
ダパリルを服用すると糖を含んだ尿の量が増加するため、脱水を起こしやすい方や、低血糖を起こす恐れのある人も注意が必要です。
1型糖尿病を合併する慢性心不全の人および慢性腎臓病の人、中等度の腎機能障害をお持ちの人、肝機能障害をお持ちの人は医師の指導下でダパリルを服用してください。
妊婦や授乳婦の方がダパリルを服用すると、胎児や乳児に悪影響をおよぼす可能性があります。
小児に関してはダパリルの安全性、および有効性が確認されていません。
65歳以上の人は口渇など、脱水症状の認知が遅れる可能性があります。
まとめ

ダパリルは腎臓における糖の吸収を阻害し、尿から排出させる作用があるため、低血糖の方や脱水を起こしやすい人は注意が必要です。
また、何らかの病気をお持ちの方や服用中の医薬品がある方は、医師の指導に従ってダパリルを服用する必要があります。
本記事を参考にダパリルの併用注意について理解し、糖尿病の改善やダイエットにお役立てください。
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