臨床試験の結果から読み解くセレブレックスの有用性について
セレブレックス消炎鎮痛薬の一種で、筋肉や関節の痛みを緩和する効果が期待できます。臨床試験の結果に基づいて、セレブレックスの有用性について解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

セレブレックスは消炎鎮痛薬の一種で、有効成分のセレコキシブは炎症の原因となるプロスタグランジンの生成を妨げるのに効果的です。
セレブレックスは世界100ヶ国以上で承認されており、安全性が高い治療薬の1つとして知られています。
本記事ではセレブレックスの有用性について、国内で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。
セレブレックスについて

セレブレックスは消炎鎮痛薬の一種で、有効成分のセレコキシブには炎症の原因となるプロスタグランジンの生成を妨げる作用があります。
ロキソプロフェンやインドメタシンなどの消炎鎮痛薬に比べると、胃腸にかかる負担が少ない点が特徴です。
臨床試験の結果から読み解くセレブレックスの有用性

セレブレックスの有用性について、国内および海外で行われた臨床試験の結果をもとに解説します。
![]() セレブレックスは関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎、術後・外傷後の炎症、抜歯後の疼痛、肩こり、筋肉痛など、さまざまな炎症をしっかり抑え、痛みを和らげてくれる非ステロイド性の消炎鎮痛薬です。 1箱:3,150円~ |
関節リウマチ・変形性関節症に対する臨床試験結果
関節リウマチ・変形性関節症患者に対して4週間にわたりセレコキシブ100mgを1日に2回投与したところ、プラセボ群と比べて以下の差が見られました。
関節リウマチ | 変形性関節症 | |||||
試験名 | 後期第Ⅱ相試験 | 後期第Ⅱ相試験 | 第Ⅲ相試験 | |||
薬剤 | プラセボ群 | セレコキシブ投与群 | プラセボ群 | セレコキシブ投与群 | プラセボ群 | セレコキシブ投与群 |
有効性解 析症例数 | 74 | 72 | 90 | 84 | 151 | 295 |
患者の疼痛 評価(VAS) 平均変化量 | 3.4 | -7.4 | -19.4 | -26.4 | -21.6 | -30.6 |
患者の疾患活 動性全般評価 (VAS) | 2.5 | -7.5 | -20.2 | -25.1 | -20.0 | -27.3 |
医師の疾患活動性全般評価 (VAS) | -2.3 | -8.8 | -18.6 | -24.9 | -22.2 | -30.2 |
ACR(変法)による改善率 | 5/67(7.5%) | 12/72(16.7%) | – | |||
最終全般改善度判定による改善率 | 23.3%(73例中17例)) | 31.9%(72例中23例) | 50.0%(90例中45例) | 67.9%(84例中57例) | 49.0%(151例中74例) | 69.9%(286例中200例) |
上記の表から明らかなように、プラセボ群に比べセレコキシブ投与群では、関節リウマチ・変形性関節症ともに有意な改善が見られました。
腰痛症・肩関節周囲炎などに対する臨床試験結果
腰痛症・肩関節周囲炎・肩関節周囲炎・頸肩腕症候群に対して1日に2回、100mgのセレコキシブを投与する4週間の試験(腱・腱鞘炎は2週間)が行われ、以下の結果が得られました。
腰痛症 | 肩関節周囲炎 | 頸肩腕症候群 | 腱・腱鞘炎 | |
試験名 | 第Ⅲ相試験3 | 一般臨床試験 | ||
有効性解析 症例数 | 414 | 74 | 80 | 79 |
患者の疼痛評価(VAS)平均変化量(mm) | -29.4 | -33.2±20.57 | -34.3±21.28 | -31.5±19.80 |
患者の全般評価(VAS)平均変化量(mm) | -25.0 | -32.4±23.56 | -36.0±21.77 | -28.1±20.41 |
医師の全般評価(VAS)平均変化量(mm) | -27.1 | -39.9±22.72 | -37.3±17.38 | -33.5±19.75 |
患者の改善度 評価改善率 | – | 48.6%(74例中36例)) | 53.8%(80例中43例) | 51.9%(79例中41例) |
RDQ平均変化量(スコア) | -3.6 | – | ||
最終全般改善度判定による改善率 | 65.1%(401例中261例) | 64.9%(74例中48例)) | 70.0%(80例中56例) | 67.1%(79例中53例)) |
上記の表から明らかなように、すべての症例においてセレコキシブを服用した方の65%〜70%に、症状の有意な改善が見られると分かります。
まとめ

臨床試験の結果からセレブレックスの有効成分であるセレコキシブには、さまざまな整形外科的疾患にともなう痛みの改善が期待できると分かりました。
セレブレックスは体内の酵素の一種であるシクロオキシゲナーゼ-2を選択的に阻害するため、胃腸への負担が少ない点もメリットの1つです。
今回の記事を参考にセレブレックスの効果について理解し、用法用量を守って正しく服用してください。
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セレブレックスは関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱・腱鞘炎、術後・外傷後の炎症、抜歯後の疼痛、肩こり、筋肉痛など、さまざまな炎症をしっかり抑え、痛みを和らげてくれる非ステロイド性の消炎鎮痛薬です。
3,150円~
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