抗不安薬バスピンの有効性と安全性を臨床試験結果から詳しく解説!
お薬通販部スタッフ[監修]
抗不安薬バスピンの主成分はブスピロンで、不安障害に対して有効な薬です。
また、他の抗不安薬と比較して副作用が少なく安全性も高いとされています。
主成分ブスピロンの臨床試験から、バスピンの有効性や安全性について解説していきます。また、長期的な影響や他の治療への応用についても紹介します。
目次
バスピンの主成分「ブスピロン」の臨床試験
バスピンの主成分ブスピロンは特に全般性不安障害に効果を発揮する抗不安薬です。
ブスピロンの臨床試験では有効性や安全性について検証が多くされています。
ここでは、ブスピロンの有効性と安全性について検証した臨床試験を紹介します。
ブスピロンの有効性
この研究では、軽度の抑うつを伴う全般性不安障害患者におけるブスピロンの有効性が検証されました。
対象者はハミルトン不安評価尺度が18以上、ハミルトン抑うつ評価尺度が12~17の患者でした。患者はランダムにブスピロンを服用するグループ(80名)とプラセボを服用するグループ(82名)に分けられました。
6週間の治療期間中、毎週ハミルトン不安評価尺度で効果を評価しました。
結果、ブスピロン群のハミルトン不安評価尺度は平均12.4ポイント減少しました。プラセボ群では平均9.5ポイントの減少でした。
両群間の差2.9ポイントは統計的に有意でした。また、ブスピロン群ではハミルトン抑うつ評価尺度も減少しました。
結論として、ブスピロンは不安と抑うつ症状の改善において、プラセボよりも有効であるとされています。
ブスピロンの安全性
この研究は、367人の女性患者を対象に、ブスピロンとベンゾジアゼピン系不安薬ジアゼパムの効果を比較する二重盲検試験として実施されました。
それぞれの安全性の結果として、ジアゼパム群では眠気、脱力感、疲労、協調運動障害、うつ病などの副作用が多く報告されました。
つまり、ブスピロンは、ベンゾジアゼピン系不安薬と比較して副作用が少なく、安全性が高い抗不安薬です。
バスピンは、インタスファーマ社が開発した抗不安薬で、バスパーのジェネリック医薬品です。非ベンゾジアゼピン系で不安障害やうつ病の方に処方されることもありますが睡眠改善効果もあることから不眠症の方にも使用されます。なんとなく不安を感じたり、緊張で睡眠不足が続く場合に脳内の緊張状態をほぐして入眠しやすくします。 1箱:5,650円~ |
バスピンの主成分「ブスピロン」の長期的な影響
不安障害の治療は長期になることがあります。
そのため、抗不安薬の長期的な影響は重要なポイントです。ここでは、ブスピロンの長期的な有効性や安全性について紹介します。
長期的な有効性
12か月間の多施設研究で、ブスピロンの長期的な有効性が評価されました。
対象は16歳から84歳までの全般性不安障害の患者700人です。そのうち92%は不安症状が3ヶ月以上続いていました。
ブスピロンの使用により、ハミルトン不安評価尺度や医師の意見による評価を基に、不安が軽減されたとされています。
この改善効果は、薬の使用期間が長いほど大きかったとされています。治療開始から3か月以降、副作用や効果不十分による治療中止はほとんど見られませんでした。
全体として、ブスピロンは長期の維持療法として良好に耐えられる薬剤であると結論づけされています。
長期的な安全性
この研究は、ブスピロンの長期的な安全性を調査しました。
424人の患者が6か月間ブスピロンの治療を受け、そのうち264人は1年間の治療を完了しました。
ブスピロンを最長52週間使用しても、新たな副作用は現れませんでした。
ほとんどの患者は、1日15~30 mgの用量で治療を継続できました。
また、6か月以上の治療後にブスピロンを突然中止しても、離脱症状はなかったとされています。
バスピンに含まれる主成分ブスピロンの不安障害以外への応用
ブスピロンは、不安障害の改善以外の目的での応用が検証されています。
ここでは、ブスピロンの他の疾患に対する効果について紹介します。
アルコール依存症治療への応用
ブスピロンは、アルコール依存症治療への応用が考えられています。
臨床研究では、軽度から中等度のアルコール乱用患者50人を対象に、ブスピロンとプラセボを比較し、飲酒行動や不安・抑うつの評価を実施しました。
結果、有効性を評価できた45人のうち、ブスピロングループは治療中止率が低く、アルコール渇望が40%減少しました。
不安や抑うつのスコアも改善し、医師からの評価も良好でした。飲酒行動のスコアも57%減少しましたが、プラセボグループの中止率が高く、統計的比較はできませんでした。
そのため、さらなる研究が必要であるとされています。
パーキンソン病治療への応用
パーキンソン病患者では、不安障害がよく見られ、生活の質を低下させることがあります。しかし、この不安障害は十分に治療されていません。
そのため、パーキンソン病由来の不安障害に対するブスピロンの応用が検証されています。
臨床研究では、パーキンソン病と臨床的に有意な不安障害を持つ患者を対象に、ブスピロンまたはプラセボを投与した研究があります。
結果として、ブスピロン群では、運動機能の悪化と関連する有害事象が53%の患者で見られましたが、重大な有害事象は発生しませんでした。
不安の評価尺度では、ブスピロン群でスコアの改善が見られました。今後の大規模な臨床研究が必要であるとされています。
まとめ
バスピンの主成分ブスピロンは、臨床試験を通して、有効性や安全性について良好な結果が報告されています。
また、長期的な影響についても、不安障害に対して効果があり、副作用が少ないことが報告されています。
アルコール依存症治療やパーキンソン病の不安障害に対してのブスピロンの応用も考えられています。
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