抗生物質アジスロマイシンの副作用とは?気になる副作用について解説します!
抗生物質アジスロマイシンは、副作用が軽度であることが多い比較的安全な抗菌薬です。安全に細菌感染症の治療を進めるために、この記事ではアジスロマイシンの副作用について解説していきます。
お薬通販部スタッフ[監修]

抗生物質アジスロマイシンは、性感染症や呼吸器感染症など細菌感染症の治療に有効な抗菌薬です。
しかし、当然副作用が発生するリスクは医薬品であるためあります。
アジスロマイシンの副作用には、命の危険もある重大な副作用も含まれます。
ここでは安全に服用するためにアジスロマイシンの副作用について解説します。
目次
抗生物質アジスロマイシンの副作用とは?

アジスロマイシンは、抗菌薬の1つで、性感染症をはじめとする細菌感染症に有効な医薬品です。
しかし、アレルギー反応や下痢などの消化器系の副作用が起こります。
ここでは、アジスロマイシンの副作用について解説していきます。
アジスロマイシンを服用したときに起こる重大な副作用
アジスロマイシンを服用した際、重大な副作用が起きることがあります。
重大な副作用が起きた際には、直ちに医療機関を受診して適切な治療を受けることが重要です。
重大な副作用は以下のようになります。
副作用 | 詳細 |
ショック/アナフィラキシー | 呼吸困難や血管浮腫が発生し、治療後にも再発の可能性がある。 |
皮膚反応 | 中毒性表皮壊死融解症やスティーブンス・ジョンソン症候群など、服用後1週間以内に発現することがあり、治療中止後も再発の可能性がある。 |
薬剤性過敏症 | 遅発性の重篤な過敏症状で、ヘルペスウイルスの再活性化を伴うことが多い。 |
肝障害 | 肝炎や肝不全の可能性がある |
腎障害 | 急性腎障害が発生する可能性がある |
大腸炎 | 偽膜性大腸炎や出血性大腸炎が発生する可能性がある |
肺炎 | 間質性肺炎や好酸球性肺炎が発生する可能性がある |
心疾患 | QT延長や心室性頻脈が発生する可能性があり、特に注意が必要 |
血液障害 | 白血球減少や血小板減少が発生する可能性がある |
横紋筋融解症 | 筋肉痛やCK上昇が見られた場合、急性腎障害のリスクがあるため、早期に対処する必要がある。 |
アジスロマイシンを服用したときに起こる主な副作用
アジスロマイシンの主な副作用は発生頻度別に下記の通りです。
発生頻度 | 副作用 |
頻度1%以上 | 下痢、好酸球数増加、ALT増加 |
頻度0.1~1%未満 | 腹痛、悪心、嘔吐、腹部不快感、腹部膨満、カンジダ症、血栓性静脈炎、発疹、蕁麻疹、そう痒症など |
頻度0.1%未満 | 便秘、口内炎、消化不良、食欲不振、頭痛、めまい、灼熱感、傾眠、味覚異常、感覚鈍麻、不眠症、胃腸炎、咳嗽、呼吸困難、嗄声、発熱、口渇、気分不良、倦怠感、浮遊感など |
頻度不明 | 舌変色、口・舌のしびれ感、おくび、胃炎、口内乾燥、唾液増加、膵炎、口腔内不快感、口唇炎、失神、痙攣、振戦、嗅覚異常、無嗅覚、神経過敏、不安、錯感覚、光線過敏性反応、紅斑、水疱、結膜炎、眼瞼浮腫、筋肉痛、関節痛、耳痛、難聴、耳鳴、精巣痛、不正子宮出血、胸痛、無力症、浮腫など |
アジスロマイシンによる副作用が起きた時の対処法

ここまでに紹介した副作用は軽度な症状から重大な症状まであります。
これらの副作用が出てしまった際は、直ちに服用をやめ、医師へ相談することが必要です。
特に重大な副作用が出た場合や命の危険がある場合は、救急もしくは主治医を受診してください。
報告されているアジスロマイシンの副作用データ

アジスロマイシンは、主に消化器系の副作用が多く報告されています。
ここでは、実際に報告されているアジスロマイシンの副作用のデータに関して解説していきます。
アジスロマイシンの副作用データ
副作用に関して臨床試験で報告がされています。
複数の施設での臨床試験では153人の患者が対象で、肺炎の患者94人と、慢性気管支炎の急性悪化の患者59人が含まれました。
アジスロマイシンを投与後、副作用は全体の9.1%の患者で報告され、主に腹痛、下痢、嘔吐が発生したとされています。
また、156人の呼吸器感染症になった子供を対象としたアジスロマイシンの臨床試験では、9件のアジスロマイシン関連の副作用が報告されています。
副作用の内訳は、下痢が9件、嘔吐が6件、腹痛が4件とされており、重大な副作用はありませんでした。
性感染症に対するアジスロマイシンの副作用データ
淋菌感染症の130人の男性に対する臨床試験では、41人の患者(31.5%)に副作用が発生しましたが、すべての副作用は軽度でした。
まとめ

ここまで、アジスロマイシンの副作用について解説してきました。
アジスロマイシンは、医薬品であるため副作用の発生があり、重大な副作用を引き起こす可能性はありますが、比較的発生する副作用は軽度なものが多く、安全にしようできる抗菌薬です。
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