抗生物質アジスロマイシンの臨床試験の結果から有効性と安全性を解説!

抗生物質アジスロマイシンは性感染症だけでなく、他の細菌感染症にも効果がある抗菌薬です。これまでに多くの臨床試験が実施されており、細菌感染症に対して有効な報告がなされています。ここでは、アジスロマイシンの臨床試験について解説していきます。

お薬通販部スタッフ[監修]

抗生物質アジスロマイシンの臨床試験の結果から有効性と安全性を解説!

性感染症をはじめ、細菌感染症に効果があるアジスロマイシンは、臨床試験が数多く実施されており、臨床試験について有効性と安全性が報告されています。

アジスロマイシンの有効性や安全性を把握した上で服用を考えてみるのもいいでしょう。

ここではアジスロマイシンの臨床試験について詳しく解説していきます。

抗生物質アジスロマイシンの国内臨床試験

アジスロマイシンは、国内で臨床試験が行われています。ここでは、国内の臨床試験について解説していきます。



アジスロマイシンの有効性

アジスロマイシンの日本国内で実施された臨床試験は複数の感染症に対して実施されています。それぞれの感染症ごとに下記にまとめました。

感染症疾患例有効性
皮膚感染症浅在性化膿性疾患(せつ、丹毒、蜂巣炎など)91.8%(67/73例)
呼吸器感染症咽喉頭炎、急性気管支炎、肺炎など97.6%(373/382例)
歯科・口腔外科領域感染症歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎など85.9%(73/85例)
性感染症クラミジア感染症86.7%(15日目)90.7%(29日目)



アジスロマイシンの安全性

アジスロマイシンの国内臨床試験では副作用に関しても報告されています。これらの臨床試験では、アジスロマイシンは注射での投与から錠剤に途中で変更されました。

副作用に関するデータは下記の通りです。

感染症疾患例副作用
呼吸器感染症肺炎下痢(14.7%)
性感染症クラミジア感染症、淋病下痢(11.8%)悪心(5.3%)

このようにアジスロマイシンによる副作用は軽度な場合が多く、重大な副作用に関しては報告されていません。



アジスロマイシンの性感染症に対する臨床試験

アジスロマイシンは、淋菌感染症とクラミジア感染症の治療に対して効果的な抗菌薬です。

ここでは、性感染症に対するアジスロマイシンの有効性について臨床試験の結果を紹介していきます。



クラミジア感染症に対する有効性

海外で実施されたクラミジア感染症患者に対する臨床試験でアジスロマイシンは高い有効性が報告されています。

また、他の抗菌薬であるドキシサイクリンと比較しても同レベルの有効性であったとされています。

アジスロマイシンは、クラミジア感染症の患者に対して、1度の投与が実施されました。クラミジア感染症の有効性は下記のようになりました。

抗菌薬有効性
アジスロマイシン95.8%
ドキシサイクリン90.5%



淋菌感染症に対する有効性

淋菌感染症患者に対する有効性もこの海外で実施された臨床試験では報告されています。

淋菌感染症に対しても高い有効性が報告されています。

アジスロマイシンの淋菌感染症に対する有効性は98.2%でした。



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アジスロマイシンの他の感染症に対する臨床試験

アジスロマイシンは性感染症だけでなく、他の細菌感染症にも効果があります。

ここでは、他の細菌感染症に対する臨床試験での有効性について解説していきます。


肺炎に対する臨床試験

この研究では、急性下気道感染症(急性気管支炎、慢性気管支炎の急性感染増悪、肺炎)を持つ成人204人を対象に、アジスロマイシンと他の抗菌薬であるロキシスロマイシンの効果が比較されました。

この臨床試験の結果は下記のように報告されています。

抗菌薬治癒率病原菌の除去率
アジスロマイシン91.9%92.0%
ロキシスロマイシン87.2%81.1%



喉の感染症に対する臨床試験

インドで実施された急性細菌性上気道感染症に対するアジスロマイシンの臨床試験では、410人が参加し実施されました。

アジスロマイシンでの治療の結果、全体の成功率は98.92%でした。

急性中耳炎では100%、細菌性副鼻腔炎では95.83%、咽頭扁桃炎では99.38%と高い成功率が得られました。

特に若年層の対象者では成功率が100%と報告されています。



皮膚感染症に対する臨床試験

この研究では、成人の急性皮膚および皮膚構造感染症に対するアジスロマイシンと他の抗菌薬ジクロキサシリンの効果が比較されました。

参加者はアジスロマイシンを1日1回服用しました。この臨床試験は下記のようになりました。

抗菌薬治癒率病原菌根絶率
アジスロマイシン83.3%90.0%
ジクロキサシリン83.9%87.1%

アジスロマイシンは他の抗菌薬と同様の効果を皮膚感染症に対しても発揮することが可能です。



まとめ

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ここまで、アジスロマイシンの臨床試験について解説してきました。

アジスロマイシンは性感染症をはじめとする細菌感染症に対して効果があります。

これらの効果は、国内だけでなく、海外での臨床試験でも有効性が証明されています。

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