抗生物質アジスロマイシンの併用注意薬や服用に気をつける人について解説します!
性感染症をはじめ細菌感染症の有効なアジスロマイシンには、併用注意薬があります。また、服用に注意する必要がある人もいます。この記事では、アジスロマイシンの併用注意のポイントについて解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

抗生物質アジスロマイシンは、性感染症をはじめとする細菌感染症に対して効果がある抗菌薬です。
細菌感染症に有効なアジスロマイシンにも併用注意薬があります。
また、服用に注意するべき人がいます。
安全にアジスロマイシンを服用するために、ここでは併用するときに注意する薬と注意する人について解説します。
目次
併用注意薬とは?

他の薬と併用するとき、特定の薬はその相互作用により効果が過度に増加したり、逆に減少したりすることがあるため、注意が必要です。
このような薬を併用注意薬といいます。
抗生物質アジスロマイシンの併用注意薬とは?

アジスロマイシンと相互作用がある薬はいくつかあります。
ここでは、アジスロマイシンの併用注意薬について紹介していきます。
アジスロマイシンのとの併用時に注意するべき薬
アジスロマイシンの併用注意薬には、アジスロマイシンの血中濃度が上昇させて効果を強める可能性がある薬や血中濃度を低下させて効果を減弱させる可能性がある薬があります。
また、アジスロマイシンとの併用により、併用注意薬の効果が増強したり減弱してしまう場合もあります。
アジスロマイシンの併用注意薬を下記にまとめました。
アジスロマイシンの血中濃度が低下して効果が低下する可能性がある薬
医薬品名 | 薬剤名 |
水酸化マグネシウム | 制酸薬 |
水酸化アルミニウム | 制酸薬 |
アジスロマイシンの血中濃度が上昇して効果が増加する可能性がある薬
医薬品名 | 薬剤名 |
ネルフィナビル | 抗HIV薬 |
併用注意薬の効果が増強もしくは減弱する薬
医薬品名 | 薬剤名 |
ワルファリン(増強) | 抗凝固薬 |
シクロスポリン(増強) | 免疫抑制剤 |
シゴキシン(増強) | 抗不整脈薬 |
ベネトクラクス(減弱) | 抗がん剤 |
併用注意薬を飲んでしまったらどうする?
アジスロマイシンと併用注意薬を同時に服用してしまった場合、副作用のリスクが増加もしくは併用薬の効果が強まる可能性があります。
このような状況では、思わぬ症状が発生することがあり、直ちに医師の診断を受けることが非常に重要です。
副作用の重さや種類に応じて、適切な治療が必要となる場合があります。
薬を安全に使用するためには、併用注意薬に関する事前の情報をしっかりと把握しておくことが重要です。
アジスロマイシンの服用に注意する必要がある人

アジスロマイシンを服用する際、特定の持病や体質によって副作用やリスクが増加することがあります。
安全に使用するためにアジスロマイシンを服用する際に注意が必要な人に関して解説していきます。
特定の持病や体質がある人
特定の持病がある人や体質がある人はアジスロマイシンの服用に際して注意する必要があります。
注意する人 | リスク/理由 |
他のマクロライド系またはケトライド系薬剤に対して過敏症の経験がある人 | アナフィラキシーショックのリスクがある |
心疾患のある人 | QT延長や心室性頻脈が起こる可能性がある |
肝機能障害のある人 | 肝機能が悪化する可能性がある |
妊娠している人 | 治療の利益がリスクを上回る場合にのみ投与する |
授乳している人 | アジスロマイシンは母乳中に移行することが報告されている |
小児 | 白血球数減少が起こる可能性がある |
高齢者 | 血中濃度が高くなり副作用のリスクが高い |
併用注意薬を服用している人
上記に挙げた人以外にも、併用注意薬を服用している人はアジスロマイシンを服用する際に注意が必要です。
アジスロマイシンを服用する際には、現在服用している薬の内容を確認して服用を始めると安心です。
相互作用がよく分からない場合は医師や薬剤師に相談するといいでしょう。
アジスロマイシンを服用してはいけない人

アジスロマイシンを服用してはいけない人は、アジスロマイシンに過敏症を起こしたことがある人です。
このような人たちは、アナフィラキシーショックのリスクが高くなります。
まとめ

ここまでアジスロマイシンの併用注意のポイントについて解説してきました。
アジスロマイシンには併用注意薬や服用に注意する必要がある人がいます。
これらの項目を事前に把握して安全にアジスロマイシンを服用するようにしてください。
おすすめ商品
この記事を書いた人
お薬通販部スタッフ