アシビルクリームの有効成分「アシクロビル」とは?

ヘルペスウイルス感染症の治療に用いられるゾビラックスのジェネリック医薬品、アシビルクリームの主成分、アシクロビルについて詳しく解説します。その効果や作用機序、臨床試験結果、使用上の注意点までを、ヘルペスウイルス感染症にお悩みの方々にわかりやすく説明します。

お薬通販部スタッフ[監修]

アシビルクリームの有効成分「アシクロビル」とは?

ヘルペスウイルス感染症でお困りの皆様に朗報です。

アシビルクリームの主役である「アシクロビル」は、ヘルペスウイルスと闘う強力な味方です。

本記事では、このアシクロビルについて、その効果からメカニズム、さらには使用上の注意点まで、詳しくお伝えします。

アシビルクリームの有効成分「アシクロビル」とは?

アシビルクリームの有効成分「アシクロビル」とは?の見出し画像

アシビルクリームの効果は、その有効成分であるアシクロビルの働きによるものです。

では、このアシクロビルとは一体どのような物質なのでしょうか?

ここでは、アシビルクリームの有効成分であるアシクロビルの効果とその作用機序を詳しく解説していきます。

アシクロビルの効果

アシビルクリームは、ヘルペスウイルス感染症の治療に使われる外用薬です。

有効成分であるアシクロビルは、口唇ヘルペスや性器ヘルペスの治療に効果を発揮します。

期待される効果は以下の通りです。

  • 症状進行の抑制
  • 痛みやかゆみの軽減
  • 水疱や潰瘍の治癒促進
  • ウイルスの増殖を抑制
  • 症状の持続期間を短縮

作用機序

アシクロビルのヘルペスウイルスに対する作用を段階的に説明します。

1. ウイルス感染細胞への取り込み

アシクロビルは、ヘルペスウイルスに感染した細胞に選択的に取り込まれます

2. ウイルス特異的な活性化

感染細胞内に入ったアシクロビルは、ヘルペスウイルスが持つ「チミジンキナーゼ」によって活性化されます。

アシクロビルの活性化はウイルス感染細胞でのみ起こり、この酵素は健康な細胞には存在しません。

3. リン酸化の進行

活性化されたアシクロビルは、細胞内でさらにリン酸化され、最終的に「アシクロビル三リン酸」となります。

4. ウイルスDNA合成の阻害

アシクロビル三リン酸は、ヘルペスウイルスのDNA合成に必要な酵素「DNAポリメラーゼ」を阻害し、ウイルスDNAの鎖にも取り込まれ、その伸長を止めます。

5. ウイルス増殖の抑制

これらの作用により、ヘルペスウイルスのDNA合成が妨げられ、結果としてウイルスの増殖が抑制されるしくみです。

アシビルクリーム 商品画像

アシビルクリームはアシクロビルを有効成分とするヘルペスの塗り薬です。

1箱:1,800円~



アシクロビルの有効性を示す試験結果

アシクロビルの有効性を示す試験結果の見出し画像

アシクロビルの効果は、様々な実験や臨床試験によって裏付けられています。

モルモットでの動物実験

モルモットの皮膚に単純ヘルペスウイルスを接種しアシクロビル含有クリームを塗布する群と、プラセボ(薬効成分を含まないクリーム)を塗布する群に分けて比較しました。

その結果、アシクロビル群の病変は、プラセボ群と比べて初めての皮膚感染で、皮膚に現れたヘルペスウイルスの病変の重さを軽減し、ウイルスの増殖を抑える効果がありました。

治療が始まった後でも、すでに皮膚に明らかな病変があった場合でも、局所的なアシクロビルは非常に効果的でした。

治療の反応はアシクロビルの使用量に依存し、感染から2日後に治療を始めた場合でも、効果がはっきりとあらわれました。



比較臨床試験

以下は、初回発症の患者69名と再発性の性器ヘルペス感染患者111名を対象に、5%アシビルクリームとプラセボを比較する二重盲検試験を行なった結果です。

アシクロビル群プラセボ群
初回性器ヘルペス患者数69名69名
ウイルス排出期間(平均)2.0日4.6日
局所の痛みやかゆみの期間(平均)3.6日6.7日
病変の治癒までの期間(平均)11.2日15.8日
再発性性器ヘルペス患者数111名111名
ウイルス排出期間(平均)0.8日1.7日
再発性性器ヘルペスの男性患者数
病変のかさぶた形成までの期間(平均)3.5日5.0日
病変の治癒までの期間(平均)7.5日9.7日

これらの比較臨床試験結果では、症状の早期改善、ウイルス排出の抑制など、アシクロビル群はプラセボ群よりも優れた効果があることを証明しました。



塗布する際の注意点

塗布する際の注意点の見出し画像

アシクロビルクリームを効果的に使用するためには、正しい使用方法と注意点を守ることが重要です。

以下に、塗布する際の主な注意点をまとめています。

  • 早期開始が鍵

  症状が現れたらすぐに使用を開始します。

初期症状(ピリピリ感、かゆみ、軽い痛み)を感じたら、すぐに塗布を始めましょう。

  • 清潔な手で塗布

感染の拡大を防ぐため、塗布前後には必ず手を洗いましょう

  • 塗布量と回数

1日数回、患部にうすく塗ります。

  • 目や粘膜への接触回避 

目に入らないよう注意し、性器ヘルペスの治療時は、膣内には塗布しないでください。

  • 副作用の観察

まれに、発疹、皮膚の乾燥、かぶれなどの副作用があらわれることがあります。



まとめ

まとめの見出し画像

アシビルクリームの有効成分アシクロビルは、ヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状を早く改善します。

科学的な実験と臨床試験で、口唇ヘルペスと性器ヘルペスへの効果が確認されています。

最大の効果を得るには、症状が現れたらすぐに使い始め、正しい使用法を守ることです。

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