臨床試験結果をチェック!ミノキシジルを含んだAGA治療薬の効果を検証
お薬通販部スタッフ【監修】
有効成分「ミノキシジル」の臨床試験を紹介していきます。
ミノキシジルによる発毛のメカニズム
ミノキシジルの発毛効果とは、ヘアサイクルの成長期期間の延長による矮小化した毛包の改善です。
矮小化した毛包に対し、毛乳頭細胞の増殖作用、上皮系毛組織細胞(毛母細胞)のアポトーシス※抑制作用、毛組織血流改善作用があります。
※細胞の自然死
「ミノキシジル」の開発初期における臨床試験
男性型脱毛症患者による無作為二重盲検臨床試験は最初アメリカで行われています。
当時の臨床試験では、ミノキシジルの塗布で軟毛が硬毛化するのに対し、プラシーボでは軟毛の数は増えたものの、硬毛化が認められなかったことが報告されています。
日本では、1987年から男性型脱毛症患者による無作為二重盲検臨床試験が開始されており、第二相試験でミノキシジル1%以上の濃度を使用した薬剤で、70%の有効率が記録されています。
人と同様に男性型脱毛症を持つベニガオサルを対象にした実験では、肉眼で確認できるレベルの脱毛症の改善と、矮小化毛包の改善を示しており、ヘアサイクルの休止期から成長期への移行を促進したこともわかっています。
また常毛動物(男性型脱毛症のない)であるマウスとラットを用いて行われた試験でも、サルと同様にヘアサイクルの移行促進効果が認められていましたが、これらの動物ではヘアサイクルの成長期を延長する効果がありませんでした。
このことから、ミノキシジルのヘアサイクルの成長期期間を延長する効果は、成長期が短縮して毛包が矮小化するケースのみ発揮されることが示唆されます。
ミノキシジルのヘアサイクルの成長期期間を延長する効果は、男性型脱毛症を発症する動物に対して発揮される。
毛包の健康と髪の成長促進効果を立証したミノキシジルの臨床試験
ミノキシジルに関する臨床試験の過程において、ミノキシジルには毛包の健康と髪の成長促進効果があることがわかっています。
この臨床試験ではミノキシジル(MXD)は、毛包に広範囲に作用し、毛包の健康と髪の成長を促進したことを観察しています。
MXDが血管を拡張し、皮膚の血流を増加させることで、酸素と栄養素が毛包に効果的に供給される結果であること、そしてMXDには毛包を直接刺激する作用があり、カリウムイオンチャネル(K+チャネル)の開放作用によるものと分析されました。
加えてMXDは体内の一部の生化学反応、特にプロスタサイクリンの生成を調節する能力も持っていることがわかり、ミノキシジルが髪の成長を促進するために重要な成分であることを突き止めました。
まとめ
数多くある臨床試験の中から一部を紹介しました。ミノキシジルには臨床試験がたくさんあり、参考となるデータも多いので安心して利用できますね。
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