ノルレボの用法用量は?正しい飲み方や注意点など詳しく紹介
この記事ではノルレボの正しい用法用量を解説しています。避妊効果を最大限に引き出す服用方法や、服用後の注意点も紹介していきます。
記事公開日:2024.03.11
最終更新日:2024.06.03
お薬通販部スタッフ[監修]
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女性の妊娠の不安を取り除き、健康を守る緊急避妊薬「ノルレボ」。
1999年にフランスで承認されて以降、世界中で使用されており、WHO(世界保健機関)のエッセンシャルドラッグ(必須薬)に指定されています。
しかし、ノルレボが優れた医薬品だとしても、服用タイミングを誤ると適切な緊急避妊は行えません。
ノルレボの用法用量を解説していきます。
目次
ノルレボの効果的な服用方法
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ノルレボは有効成分としてレボノルゲストレルを配合する避妊薬で、いわゆる「低用量ピル」とは異なり、望まない妊娠を回避する「緊急避妊薬」です。
その服用のタイミングは厳格に定められており、避妊効果を最大限発揮するためのルールが存在します。
用法や用量を誤って投与すると健康を害するおそれや、本来の効果が得られなくなってしまう可能性もあります。
ノルレボを服用する適切なタイミング
性交後72時間以内に、ノルレボ1.5mgを1回1錠、可能な限り早く内服します。
服用による避妊率は85%とされていますが、最適なタイミングは、「性行為後できるだけ早く」です。
臨床試験において、服用が性交後24時間以内では95%、25~48時間では85%、49~72時間では58%の妊娠阻止率と結果が出ています。
また、12時間以内での試験は行われていませんが、一般的には99%の妊娠阻止率があるともいわれています。
72時間を超えてしまった場合は?
添付文書では、ノルレボの服用は性行為後72時間以内と定められています。
臨床試験では、120時間までの服用で妊娠阻止が期待できるという結果が出ていますが、時間が経てば経つほど妊娠阻止率が低下します。
なお120時間以内の服用ですと他の緊急避妊薬としてエラが選択肢にあります。
ノルレボ服用における注意点
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ここまでノルレボの避妊効果を最大限発揮するための服用方法を解説してきました。
しかし、薬を服用するタイミング以外にも服用時・服用後の注意点があります。
ここでは、ノルレボ服用での注意点を解説していきます。
自己判断で増量しない
効果を高めようと規定量以上服用しても、効果が上がるという試験結果は示されていません。
吐き気や嘔吐、消退出血といった副作用が起こる可能性が上がるため、過量服用はしないでください。
服用後に嘔吐したら注意
副作用に嘔吐があります。ノルレボ服用後、2~3時間後に嘔吐をした場合、ノルレボが十分に効果を発揮しない場合があります。
その場合は、医師に相談して適切に対応しましょう。基本的にはもう1錠ノルレボを服用する場合が多いようです。
また、吐き気の副作用が出やすいため、はじめからは吐き気止めと一緒に服用するのも一つの手段とされています。
服用後の不正出血がある
ノルレボは、体調に影響を及ぼすホルモンのバランスを変化させる働きがあるため、服用後に副作用として不正出血・消退出血の見られることが少なくありません。
その際、月経と区別できない場合がありますので、月経周期を考慮して十分に確認してください。必要があれば医療機関を受診しましょう。
緊急避妊薬服用後の性交と避妊率の関係
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![](https://okusuritsuhan.shop/webroot/column/wp-content/themes/cocoon/images/woman.png)
避妊薬だから先に飲んでおけばいい
と思われる方もいるかもしれませんが、ノルレボは、性交渉後に緊急避妊するための薬です。
ノルレボの効果は一時的に排卵を遅らせたり、着床を抑制したりする効果で妊娠を防ぐため、効果が切れれば当然妊娠します。
「緊急避妊薬を飲んだから大丈夫」ではなく、適切に避妊を行いましょう。
妊娠を防ぐためには適切なタイミングでの服用が大切です。
まとめ:ノルレボの正しい服用で望まない妊娠を回避しましょう
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ノルレボの適切な服用について紹介いたしました。
性交渉から早いタイミングで服用するほど避妊率が高まります。
もし可能であれば95%の避妊阻止効果が得られる24時間以内の服用が理想的です。
24時間以内での服用が無理な場合でも、48時間以内に服用できれば、85%程度の避妊阻止効果が得られます。
アフターピルであるノルレボは緊急避妊薬であり、100%避妊できると限らない点には注意が必要ですが、一方で人工妊娠中絶は体の負担も大きい手段です。
望まない妊娠が起きるかもしれない場合には、ノルレボを活用して自身の健康を守っていきましょう。
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