ノルレボの効果的な飲み方(服用方法)は?ベストタイミングも解説
「ノルレボの効果的な飲み方が知りたい」「ノルレボはいつ飲むのがベストなの?」と気になっている人に向けて、この記事ではノルレボの正しい飲み方やタイミングについて詳しく解説します。効果を妨げないための飲み方も紹介しているので参考にしてください。
記事公開日:2024.03.11
最終更新日:2025.06.24
お薬通販部スタッフ[監修]

この記事では、ノルレボの効果的な飲み方(服用方法)について解説します。
ノルレボは、避妊に失敗した性行為後に服用することで妊娠を防ぐ緊急避妊薬(アフターピル)です。
海外の臨床試験では、性行為後72時間以内にノルレボを服用した結果、避妊の確率(妊娠阻止率)が84%という結果が報告されています。
このように、ノルレボは緊急避妊薬として高い効果が期待できるお薬ですが、服用タイミングを誤ったり間違った方法で服用したりすると、十分な効果が得られないことがあります。
この記事では、ノルレボを服用するベストなタイミングや飲み合わせに注意すべきものなどについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
ノルレボの効果的な飲み方(服用方法)

ここでは、ノルレボの効果的な飲み方(服用方法)として以下を詳しく解説します。
ノルレボを正しく服用するためには、服用量やタイミングに関する基本的なルールを守ることが重要です。正しい方法で飲むことで、避妊効果を最大限に引き出せます。
1回1錠を服用する
ノルレボは、1回1錠(レボノルゲストレルとして1.5mg)の服用で効果を発揮するお薬です。
複数のお薬を服用したからといって、避妊効果が高まることはありません。
推奨された用量を1度だけ服用すれば十分で、それ以上を飲むと体への負担や副作用のリスクが高まるおそれがあります。
そのため、自己判断で2錠以上を服用するのは避けるべきです。
万が一、服用方法を誤ると、本来得られるはずの避妊効果が十分に発揮されなくなることがあります。
なるべく性行為後72時間以内に飲む
ノルレボの効果を最大限に発揮するためには、性行為後できるだけ早く服用することが大切です。
72時間(3日)以内の服用が推奨されているため、性行為後に購入するのではなく、前もって医療機関などを受診しつつ用意しておくことを推奨します。
国内の臨床試験によると、レボノルゲストレル1.5mgを投与された63例のうち、妊娠した例は1例(妊娠阻止率81.0%)との結果が出ています。
服用が遅くなればなるほど妊娠阻止率が低下するため、「避妊に失敗した」と気がついたらすみやかに服用してください。
服用後2時間以内に嘔吐したら追加で1錠飲む
ノルレボを服用してから2時間以内に嘔吐してしまった場合は、有効成分が体内に吸収されていない可能性があります。
そのため、追加で1錠(レボノルゲストレルとして1.5mg)を再度服用する必要があります。
これは、お薬の効果が十分に得られないリスクを最小限にするためです。
ただし、再度の服用については自己判断ではなく、医療機関を受診して指示を仰ぐことが推奨されます。
嘔吐以外に、下痢の症状がある場合も吸収不良の可能性があるため、医療機関にすぐ相談してください。
ノルレボを服用するベストタイミング

ノルレボの避妊効果を最大限に引き出すためには、服用するタイミングが極めて重要です。
性行為後72時間以内に服用することで妊娠を防ぎやすくする緊急避妊薬ですが、時間の経過によりノルレボの効果は次第に低下していきます。
実際にイギリスの専門機関が調査した結果によると、性行為後24時間以内に服用した場合の妊娠阻止率は95%と非常に高くなることがわかっています。
これが48時間以内になると85%、72時間以内になると58%に低下してしまうため、注意が必要です。
このように、ノルレボは早く飲むほど高い効果が期待できるお薬として知られています。
性行為の後に不安を感じた場合、時間をおかずにできる限り早く服用することが重要です。
最大の効果を得るためには24時間以内に服用することが理想で、「72時間以内ならまだ時間があるから大丈夫」と思わず、迅速に対応しましょう。
なお、72時間を超えた場合には、他の選択肢が必要となる場合があります。
代表的なのが、ウリプリスタル酢酸エステルを有効成分として含むエラの服用です。
エラも緊急避妊薬の一種であり、こちらは性行為後から120時間以内に服用することで98%の避妊効果を得ることができます。
ノルレボの効果を妨げないための飲み方や注意点

ここでは、ノルレボの効果を妨げないための飲み方や注意点を解説します。
自己判断で増量しない
ノルレボの効果を高めようと規定量以上服用しても、効果が上がるといった試験結果は示されていません。
吐き気や嘔吐、消退出血といった副作用が起こる可能性が上がるため、過量服用はしないでください。
アルコールの過剰摂取を避ける
ノルレボを服用する際に注意したいのが、アルコールの過剰摂取を避けることです。
ノルレボとアルコールに直接的な相互作用は確認されていませんが、大量の飲酒は吐き気や嘔吐を引き起こすリスクを高めるおそれがあります。
ノルレボの服用から2時間以内に嘔吐した場合、避妊効果が十分に得られないことがあるので注意が必要です。
また、アルコールは判断力を鈍らせ、服用タイミングの遅れや用量の間違いを招き、避妊効果を下げてしまう要因となるでしょう。
ノルレボの効果を妨げないためにも、服用前後にアルコールを過剰摂取するのは避けましょう。
カフェインの過剰摂取を避ける
ノルレボを服用する際には、カフェインの過剰摂取にも注意を払うことが求められます。
カフェインそのものがレボノルゲストレルに直接影響を与えるわけではありませんが、過剰摂取は不安感や動悸、胃腸への刺激を引き起こすおそれがあります。
これらの症状は、ノルレボ服用後に生じる副作用と混同しやすく、体調管理が難しくなるおそれもあるでしょう。
カフェインを摂取してはいけないことはありませんが、体調に影響が出るほど過剰に摂取するのは避けてください。
グレープフルーツジュースと併用しない
ノルレボを服用する際に避けるべき飲み物として、グレープフルーツジュースがあります。
グレープフルーツジュースには、肝臓内の代謝酵素であるCYP3A4を阻害するフラノクマリン類が含まれており、これがノルレボの代謝に影響を及ぼすおそれがあります。
フラノクマリン類はCYP3A4の働きを阻害するため、ノルレボの代謝が抑制されて血中濃度が過度に上昇し、副作用が出やすくなるでしょう。
服用後は適切な避妊手段を講じる
ノルレボを服用した後も、適切な避妊手段を講じることが大切です。
ノルレボは一時的に妊娠を防ぐための緊急避妊薬で、継続的な避妊効果は期待できません。
排卵が抑制されていたとしても、その効果は永続的ではないため、再び性行為を行った場合は妊娠のリスクがあります。
そのため、ノルレボを服用した後はコンドームなどで避妊を行ってください。
また、月経周期が不安定になることもあるため、次回の生理が遅れた場合には妊娠検査薬を使うなどの対応も必要です。
ノルレボを飲めない(服用できない)人

ノルレボは、すべての人が服用できるお薬ではありません。
以下に該当する人は、ノルレボの服用が禁止されているので注意してください。
ノルレボの成分で過敏症を起こしたことがある人が服用すると、再発するおそれがあります。
また、重篤な肝障害ではお薬を代謝する力が低下しており、肝臓への負担が増加するリスクがあるので注意が必要です。
すでに妊娠している人もノルレボを服用できず、仮に妊娠が成立した後に服用しても効果は期待できません。
なお、海外のデータによると、ノルレボを服用したにもかかわらず妊娠した例において、流産や胎児の奇形が見られる割合は、ノルレボを服用していない場合と変わらなかったと報告されています。
まとめ

ノルレボは、性行為後の妊娠を防ぐために使用される緊急避妊薬です。
効果を最大限に出すには、正しい飲み方とタイミングを守る必要があります。
ノルレボは1回1錠の服用が基本で、72時間以内にできるだけ早く服用することで高い避妊効果が得られるでしょう。
加えて、服用後に嘔吐した場合の対応や、グレープフルーツジュースとの併用を避けるといった点にも注意が必要です。
ノルレボは一時的な避妊手段であるため、服用後は継続的な避妊を行う必要があります。
正しく服用すれば緊急時でも高い効果が期待できますが、服用ミスや判断の遅れによって避妊に失敗する可能性も否定できません。
不安な点がある場合は必ず医療機関に相談することを推奨します。
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