カマグラゼリーとの併用に注意することは？
カマグラゼリーを安全に服用するために、併用に注意が必要な薬と食品を理由とともにりやすく解説しています。副作用を予防し、薬の効果を正しく発揮させるためにも、適切な服用を心がけましょう。
EDについて 
泌尿器・性器 
か お薬通販部スタッフ[監修]
カマグラゼリーと併用して使用する際の併用注意薬について解説します。
目次
カマグラゼリーの併用注意の薬とは
併用注意とは併用そのものが禁止される併用禁忌とは異なり、飲み合わせに注意が必要な薬のことです。
こうした医薬品とカマグラゼリーを併用した場合、シルデナフィルの効果が増強または減弱させることにつながるだけでなく、副作用の発生リスクもあります。
併用注意の薬一覧
作用機序・危険因子
代謝酵素阻害薬によるクリアランス（薬の代謝）が減少することがある。
シルデナフィルが主として肝臓（ミクロソームのチトクローム P450 3A4 ）によって代謝されるため、この酵素を阻害する薬剤との併用が、シルデナフィルの血漿中濃度を増加させるおそれがあり、併用注意となっています。
降圧剤
作用機序・危険因子
シルデナフィルに血管拡張作用による降圧作用があり、降圧剤との併用による降圧作用を増強することがあります。
臨床試験の結果、シルデナフィル併用群ではプラセボ併用群に比べ心拍数が基準値からあきらかに上昇し、仰臥位及び立位における収縮期及び拡張期血圧の基準値からのあきらかな低下が認められたため、シルデナフィルはアムロジピン等の降圧剤を投与している患者には併用を注意すべきとされています。
α遮断剤
作用機序・危険因子
シルデナフィルが血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。
α遮断剤であるドキサゾシン等とシルデナフィルの併用で、めまい等の自覚症状を伴う血圧低下を来したという海外の臨床試験報告があります。
このことから併用によって降圧作用が強く出ることが認められるため、低用量（25 mg）から投与を開始するなど慎重な服用が必要です。
カルペリチド
作用機序・危険因子
シルデナフィルが血管拡張作用による降圧作用を有するため、併用による降圧作用を増強することがある。
急性心不全治療剤であるカルペリチドの作用として、α型ヒトナトリウム利尿ペプチドの受容体に結合し、膜結合性グアニル酸シクラーゼを活性化させることにより細胞内 cGMP を増加させ、それに基づき血管拡張作用や利尿作用が出る一方、シルデナフィルは陰茎海綿体の cGMP 分解を司る PDE5 を阻害することにより cGMP 分解を抑制し、海綿体の平滑筋弛緩、血管拡張により勃起を促します。
上記2つの薬剤の併用を行った臨床データはありませんが、併用により両剤の血管拡張作用による降圧作用が増強されるおそれがあることから併用注意とされています。
他の薬を服用中の人は、併用注意に指定されている成分がないか確認するようにしましょう。特に高血圧に対する降圧剤や抗生物質を服用している人は注意が必要です。
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ED治療薬の服用を注意する人
ED治療薬と併用注意となっている薬を常用している人とは別に、以下のケースに当てはまる方も、カマグラゼリーをはじめとする医薬品を利用する場合は注意が必要です。
| 特定の持病を有している人 | 臨床試験などで安全性が確立されていない疾患の場合は注意が必要です。 |
| 脳梗塞や心筋梗塞などの心血管系障害を有している人 | 血流に影響が出る医薬品であり、低血圧などを引き起こし、身体に悪影響が及ぶ可能性があるため服用に注意が必要です。 |
| ペロニー症などにより性器が変形している場合や性行為時に痛みを伴う可能性のある人 | 性交時の痛みが悪化することや、器質性EDを発症することがあるため注意が必要です。 |
| 年齢が65歳以上の人 | 肝機能の低下により副作用が長引く可能性があるため、低用量（25mg）からの服用をおすすめします。 |
上記の通り、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴があり、性器の屈曲やペロニー病、鎌状赤血球性貧血、多発性骨髄腫、白血病、出血性疾患や消化性潰瘍、多系統萎縮症、腎障害、肝機能障害のある人はカマグラゼリーの服用時には注意が必要です。
カマグラゼリーとの併用に注意する食べ物
医薬品の服用や持病などを抱えているケースとは異なり、ED治療薬との併用に注意したい食べ物があります。
中でも代表的なものに、グレープフルーツがあります。
グレープフルーツにはフラノクマリンという成分が含まれており、この酵素が薬の成分を分解する働きを弱めてしまいます。
本来であれば分解されるべき有効成分まで血液中に吸収されてしまい、副作用が強く出るなどのリスクがありますので注意しましょう。
まとめ
併用注意の医薬品を服用している場合、カマグラゼリーの服用には十分注意する必要があります。
もし併用注意薬と併用した場合、経過を観察し副作用が強く感じられる場合は医療機関の診断を受けるなど適切な処置を行いましょう。
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