臨床試験結果から見るクリンダマイシンゲルの効果

ニキビ治療薬「クリンダマイシンゲル」は、その効果が様々な臨床試験で実証されています。今回は、クリンダマイシンゲルの有効性について、臨床試験の結果を交えながら詳しく解説していきます。

ニキビ ニキビ

記事公開日:2025.05.13

最終更新日:2025.05.13

お薬通販部スタッフ[監修]

臨床試験結果から見るクリンダマイシンゲルの効果

赤ニキビがなかなか治らない、本当に効果のある薬を使いたい…そう思っている方は多いはず。

クリンダマイシンゲルは、多くの臨床試験で効果が確認されているニキビ治療薬です。その試験結果を知れば、きっとクリンダマイシンゲルが頼もしい味方になるでしょう。

クリンダマイシンゲルとニキビ治療

クリンダマイシンゲルとニキビ治療の見出し画像

クリンダマイシンゲルは、「クリンダマイシンリン酸エステル」という抗生物質を主成分とする塗り薬です。

ニキビの原因菌として知られるアクネ菌の増殖を抑え、炎症を鎮めることで、赤ニキビの改善に効果を発揮します。




臨床試験結果から見るクリンダマイシンゲルの有効性

臨床試験結果から見るクリンダマイシンゲルの有効性の見出しの画像

クリンダマイシンゲルの有効性は、様々な臨床試験で実証されています。

これらの試験では、実際の患者さんへの使用を通して、クリンダマイシンゲルがニキビ治療にどの程度効果があるのかを調べています。

有効性だけでなく、安全性についても検証されています。



臨床試験結果.1|国内第Ⅱ相試験|最適な濃度を探る試験

国内で実施された第Ⅱ相試験では、炎症を起こしたニキビを持つ患者さんを対象に、クリンダマイシンリン酸エステルゲルを4週間塗布しました。

この試験では、クリンダマイシンリン酸エステルゲルの濃度を 2%、1%、そして薬の成分を含まない基剤の3つのグループに分けて、どの濃度が最も効果的なのかを調べることを目的としていました。

その結果、2%群では80.9%(38/47 例)、1%群では81.8%(36/44 例)、基剤群では54.0%(27/50 例)の有効率が認められました。

有効率とは、薬を使ったことでニキビの症状が「著効」「有効」「やや有効」と判定された人の割合を示す指標です。

つまり、クリンダマイシンリン酸エステルゲルを使用したグループでは、8割近くの患者さんに効果が見られたということになります。

副作用(薬による好ましくない症状)の発現頻度は、2%群で12.7%(8/63 例)、1%群で2.9%(2/68 例)でした。 副作用の内訳としては、2%群ではかゆみ、つっぱり感、発赤の悪化などが報告されました。 

一方で、1%群ではかゆみと刺激感が報告されました。

臨床検査値(血液検査や尿検査などの結果)の異常変動は、2%群で総コレステロールの低下やGPT(肝機能の指標となる酵素)の上昇などが、1%群では白血球や血小板の増加、GOT(肝機能の指標となる酵素)や総ビリルビン(胆汁の色素成分)の上昇などが認められました。




臨床試験結果.2|国内第Ⅲ相試験|他の治療薬と比べてどう?

別の国内第Ⅲ相試験では、クリンダマイシンリン酸エステルゲルと、別のニキビ治療薬である「ナジフロキサシンクリーム」を比較しました。

この試験では、どちらの薬がより効果的なのかを調べることを目的としていました。

多発性炎症性皮疹を有する尋常性ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)患者さんを対象に、1 日 2 回、朝・夕洗顔後、患部にクリンダマイシンリン酸エステルゲル又はナジフロキサシンクリームを 4週間塗布しました。

4週間塗布後の有効率は、クリンダマイシンリン酸エステルゲル群で72.5%(74/102 例)、ナジフロキサシン群で 49.0%(47/96 例)という結果になりました。 

つまり、この試験においては、クリンダマイシンリン酸エステルゲルの方がナジフロキサシンよりも高い有効率を示したということが言えます。

副作用の発現頻度は、クリンダマイシンリン酸エステルゲル群で5.8%(7/120 例)でした。

内訳は、かゆみ、刺激感、発赤の悪化などです。

臨床検査値の異常変動は、クリンダマイシンリン酸エステルゲル群で、尿蛋白やウロビリノーゲン(胆汁の色素成分)陽性などが認められました。




臨床試験結果.3|特定使用成績調査(小児)|子どもにも安心して使えるの?

小児を対象とした特定使用成績調査では、165例を対象に有効性を評価しました。

この試験では、子どもにもクリンダマイシンリン酸エステルゲルが安全に使えるのか、そしてどの程度の効果が見られるのかを調べることを目的としていました。

有効性解析対象症例165例において、全般改善度の評価による有効率は 75.8%(125/165 例)という結果でした。

この試験では、ニキビの症状が「治癒」「著しく軽快」「かなり軽快」と判定された場合を有効としています。

つまり、子どものニキビに対しても、クリンダマイシンリン酸エステルゲルは高い有効性を示したということが言えます。

安全性解析対象症例168例における副作用発現頻度は、1.8%(3/168 例)と低い数値でした。内訳としては、接触皮膚炎、湿疹、皮膚刺激などが報告されています。






クリンダマイシンゲルはガルデルマが製造・販売している、ダラシンTゲルのジェネリック医薬品です。主成分としてクリンダマイシンリン酸エステルを配合しており、化膿、または炎症を伴うニキビに有効であるとされています。

1箱:960円~




まとめ

まとめの見出し画像

これらの臨床試験結果から、クリンダマイシンゲルは、ニキビ治療に有効な薬であると言えるでしょう。

多くの患者さんにおいて、高い確率でニキビの症状改善が期待できます。副作用の発現頻度も低いことから、安心して使用できる薬と言えます。

おすすめ商品

  • クリンダマイシンゲル

    クリンダマイシンゲル

    クリンダマイシンゲルはガルデルマが製造・販売している、ダラシンTゲルのジェネリック医薬品です。主成分としてクリンダマイシンリン酸エステルを配合しており、化膿、または炎症を伴うニキビに有効であるとされています。

    960円~

この記事を書いた人

お薬通販部スタッフ

関連記事

症状から探す

薬品・成分で探す

お薬通販部

おすすめ記事

ページの先頭へ
タイトルとURLをコピーしました
タイトルとURLをコピーしました