臨床試験結果から見るザイロリックの効果
高尿酸血症・痛風治療薬として広く使用されているザイロリック。その効果について、臨床試験の結果を交えながらわかりやすく解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

痛風は、尿酸が体の中に溜まってしまうことで起こる病気です。その治療薬として有名なザイロリックですが、実際にどれほどの効果があるのでしょうか?今回は、ザイロリックの効果について、臨床試験の結果を元に詳しく見ていきましょう。
ザイロリック:作用メカニズムと効果

ザイロリックは、高尿酸血症や痛風の治療に用いられる薬です。有効成分であるアロプリノールは、尿酸生成阻害薬に分類されます。
高尿酸血症とは、血液中の尿酸値が高い状態のことです。尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断されます。 尿酸は、プリン体が肝臓で代謝されることで生成されます。
プリン体は、細胞の核に存在する核酸の構成成分であり、レバーや白子、ビールなどに多く含まれています。 高尿酸血症が続くと、尿酸が結晶化して関節などに蓄積し、炎症を引き起こします。
これが痛風です。 痛風は、足の親指の付け根に起こりやすいとされています。
アロプリノールは、プリン体から尿酸への代謝に関わる酵素であるキサンチンオキシダーゼの働きを阻害します。 その結果、尿酸の生成が抑えられ、血液中の尿酸値を下げる効果を発揮します。
アロプリノールの主代謝物であるオキシプリノールも、キサンチンオキシダーゼ抑制作用を持つため、ザイロリックの効果に寄与しています。
![]() ザイロリックは、GSKファーマが開発した痛風、高尿酸値の治療薬です。体内で作られる尿酸の働きを抑え血中に増えた尿酸を減らす作用があります。主成分はアロプリノールで痛風や高尿酸血症による高尿酸症の治療に使用される代表的な医薬品です。 1箱:2,746円~ |
臨床試験結果から見るザイロリックの有効性

ザイロリックの効果は、様々な臨床試験で検証されています。ここでは、国内の臨床試験と、アロプリノールの用量増加に関する臨床試験の結果を紹介します。
国内における臨床試験結果
国内15施設で行われた臨床試験では、痛風患者と高尿酸血症を伴う高血圧症の患者、計343名を対象にザイロリックの効果と安全性が検証されました。
その結果、痛風患者では88.0%(166例中146例)、高血圧症を伴う高尿酸血症患者では86.4%(177例中153例)に効果が認められました。
この結果から、ザイロリックは痛風および高尿酸血症を伴う高血圧症の治療に有効であることが示唆されます。
痛風患者におけるアロプリノール用量増加に関する臨床試験結果
ニュージーランドで行われた臨床試験では、アロプリノールの用量増加による効果と安全性が検証されました。
この試験では、すでにアロプリノールを服用している痛風患者183名を対象に、現在の用量を継続するグループと、尿酸値が6mg/dL未満になるまで毎月アロプリノールの用量を増量するグループに分け、12ヶ月間観察を行いました。
その結果、用量を増量したグループでは、用量を継続したグループに比べて尿酸値が有意に低下しました。
12ヶ月後には、用量を継続したグループでは32%、用量を増量したグループでは69%の患者で尿酸値が6mg/dL未満を達成しました。
また、重篤な副作用は両グループで同程度に認められましたが、アロプリノールとの関連が疑われた副作用は1件のみでした。
死亡例も両グループで5件ずつ認められましたが、いずれもアロプリノールとの関連は否定されました。軽度の肝機能障害は両グループでよく見られましたが、腎機能の変化に差は認められませんでした。
このことから、尿酸値が目標値に達しない場合は、アロプリノールの用量を増量することで効果的に尿酸値を下げることができ、忍容性も高いことが示されています。
まとめ

ザイロリックは、高尿酸血症や痛風の治療薬として広く使用されており、その効果は複数の臨床試験で確認されています。
国内15施設での試験では、痛風患者の88%、高血圧を伴う高尿酸血症患者の86.4%に効果が認められました。
また、ニュージーランドでの研究では、尿酸値が目標値に達しない場合、用量を調整することで効果を高められることが分かりました。
12ヶ月後には69%の患者で尿酸値が目標値以下になり、重篤な副作用も少なく、安全性の高い治療薬であることが示されています。
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