チニバの有効成分チニダゾールについて
お薬通販部スタッフ[監修]
チニバは主にトリコモナス症の治療に用いられる医薬品で、抗原中薬のファシジンのジェネリックです。
ファシジンと同様の有効成分を配合しており、安価で購入できるため世界中で人気の治療薬の1つです。
本記事では、チニバの有効成分であるチニダゾールについて解説します。
チニダゾールとは
抗原中薬のチニバには有効成分としてチニダゾールが配合されています。はじめに、チニダゾールの特徴や歴史、薬理について解説します。
ニトロイミダゾールの一種
チニバの有効成分チニダゾールは、ニトロイミダゾールの一種です。
ニトロイミダゾールはイミダゾール系の抗原中薬で、抗菌作用や抗原中作用を持つ点が特徴です。
イミダゾール系の抗原中薬としては、ニトロイミダゾール以外にもチニダゾールやメトロニダゾールがよく知られています。
チニダゾールとメトロニダゾールは化学的な構造が非常に似通っており、作用機序および効果もほぼ同じです。
日本で販売されているイミダゾール系の抗原中薬の多くに、チニダゾールおよびメトロニダゾールが配合されています。
歴史
抗原中薬の歴史は比較的古く、1951年にアメリカのファイザー社が2-メチル-5-ニトロイミダゾール類の抗トリコモナス作用を検索してメトロニダゾールを開発しました。
その後、1966年にチニダゾールが発見されました。チニダゾールはメトロニダゾールよりも強力な効力を有し、毒性も低い化合物である点が特徴です。
チニダゾールは1991年の2月に後発医薬品としての製造承認を受け、翌年の7月に販売が開始されました。
薬理
チニダゾールの作用機序に関しては明かにされていませんが、ラットおよびマウスを用いた実験に置いて、Trichomonas vaginalis(トリコモナス・ヴァギナリス:トリコモナス原虫)に対して殺虫的に作用することが分かっています。
チニダゾールの作用によりトリコモナス原虫がいなくなれば、トリコモナス症特有のかゆみや痛み、悪臭をともなうおりものなどの症状を改善する効果が期待できます。
チニバは、インドの大手製薬会社であるザイダスカディラによって製造されている抗原虫薬として知られる薬です。トリコモナス感染症をはじめとする特定の感染症の治療に用いられます。トリコモナス原虫や嫌気性菌に対して高い効果を発揮し、感染症の治療において非常に有効です。 1箱:4,500円~ |
チニバの適応対象
次に、チニバの適応対象について解説します。
トリコモナス症などの性感染症
チニバは主にトリコモナス症をはじめとする性感染症に対して効力を発揮します。また、嫌気性菌が原因の膣症に対しても有効です。
アメーバ赤痢やランブル鞭毛中感染症に関しては適用外ですが、チニバの服用で改善が期待できると分かっています。
性感染症とは
性感染症は性行為感染症とも呼ばれており、世界中で毎日のように100万人以上が罹患しています。
代表的な4つの性感染症がクラミジア感染症、淋菌感染症、梅毒、そしてトリコモナス症です。
推定で3億5700万人がいずれかの性感染症に罹患していると考えられており、トリコモナス症が1億4300万人と4つの性感染症のなかで最多となっています。
アメリカでは2013年〜2016年にかけて14歳〜59歳女性のトリコモナス症有病率が2%を超えており、それほど珍しい病気という訳ではありません。
トリコモナス症をはじめとする性感染症に関しては、治療薬に対する耐性が増してきており、治療の選択肢を狭めるとして懸念されています。
まとめ
チニバには有効成分としてチニダゾールが配合されており、性感染症の一種であるトリコモナス症の改善に効果的です。
チニバは海外製の医薬品のため、購入の際には信頼できる個人輸入代行サイトを利用するのがおすすめです。
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チニバ
チニバは、インドの大手製薬会社であるザイダスカディラによって製造されている抗原虫薬として知られる薬です。トリコモナス感染症をはじめとする特定の感染症の治療に用いられます。トリコモナス原虫や嫌気性菌に対して高い効果を発揮し、感染症の治療において非常に有効です。
4,500円~
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