チニバの効果とは?トリコモナス症についても解説
お薬通販部スタッフ[監修]
チニバはインドのアーメダバードに本拠地を置く「ザイダスカディラ」が製造・販売している医薬品です。
有効成分としてチニダゾールを配合しており、トリコモナス原虫をはじめとする嫌気性菌に対して高い効果を発揮します。
本記事ではチニバの効果やトリコモナス症の特徴について、はじめての方にも分かりやすく解説します。
チニバとは
チニバの効果について解説する前に、まずはチニバがどのような医薬品なのか紹介します。
抗トリコモナス剤の一種
チニバは抗トリコモナス剤の一種です。トリコモナス症の原因となるトリコモナス原虫に対して殺虫的にはたらくのが特徴です。
チニバに似た医薬品にメトロニダゾール(フラジール)がありますが、化学構造が似通っているため同じような作用機序を持ちます。
適応症状
チニバと同じ有効成分を配合したチニダゾール錠の添付文書では、適応症状としてトリコモナス症(膣トリコモナスによる感染症)が挙げられています。
チニダゾールには嫌気性菌に対して高い効果を発揮するため、嫌気性菌が原因の膣症に対しても効果的です。
適応外ではありますが、アメーバ赤痢やランブル鞭毛中感染症の改善にも効果的です。
チニバは、インドの大手製薬会社であるザイダスカディラによって製造されている抗原虫薬として知られる薬です。トリコモナス感染症をはじめとする特定の感染症の治療に用いられます。トリコモナス原虫や嫌気性菌に対して高い効果を発揮し、感染症の治療において非常に有効です。 1箱:4,500円~ |
トリコモナス症について
チニバは主にトリコモナス原虫に対して殺虫的にはたらき、トリコモナス症を改善するための医薬品です。ここでは、トリコモナス症がどのような病気なのかについて解説します。
感染症の一種
トリコモナス症は「膣トリコモナス」と呼ばれる原虫によって引き起こされる性感染症の一種です。
世界では推定1億4300万人がトリコモナス症に感染しているとされており、それほど珍しい感染症という訳ではありません。
原因
トリコモナス症は、トリコモナス原虫が原因で発症します。トリコモナス原虫はメタモナス類トリコモナス綱トリコモナス目トリコモナス科に属する、単細胞・嫌気性の寄生生物です。
ゾウリムシやアメーバと同じく原虫類に属しており、大きくなっても0.1ミリメートル程度にしか成長しないため、肉眼での判別は困難です。
脊椎動物の体内に侵入して感染症を引き起こしますが、人間に関しては女性器に入り込み、膣トリコモナス症を発症させる特徴があります。
トリコモナスの正式名称は膣トリコモナス症ですが、感染した女性との性交により、男性の尿道に感染する可能性もあるため注意が必要です。
症状
膣トリコモナス症を発症すると、主に以下の症状が見られます。
膣トリコモナス症を発症すると、黄緑色に泡だった悪臭をともなう泡状のおりものが出やすくなります。
膣内が熱く感じるほど激しいかゆみを招きやすい点も、膣トリコモナス症の症状の特徴です。外陰部に痛みが生じると、排尿が困難となるケースもあります。
感染初期に見られる上記の症状を放置していると、トリコモナス原虫が卵管や子宮頚管に移動して炎症を起こし、不妊症のリスクが高くなる恐れもあります。
妊娠中の方が膣トリコモナス症を発症すると、最悪の場合では流産や早産につながる恐れもあるため注意が必要です。
膣トリコモナス症を発症した女性と性交した男性が感染すると、尿道のかゆみや排尿にともなう痛みを生じるケースがあります。
チニバの効果
チニバの有効成分であるチニダゾールは、トリコモナス症の原因となるトリコモナス原虫に対して殺虫的に作用します。
その結果、トリコモナス原虫の発育が阻害され、トリコモナス症にともなう症状の改善効果が得られます。
まとめ
チニバはインドの製薬会社「ザイダスカディラ」が製造・販売している、トリコモナス症の治療薬です。
有効成分のチニダゾールにはトリコモナス原虫の発育を阻害し、トリコモナス症を改善する効果が期待できます。
今回の記事を参考にチニバの効果について理解し、トリコモナス症の早期改善にお役立てください。
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チニバは、インドの大手製薬会社であるザイダスカディラによって製造されている抗原虫薬として知られる薬です。トリコモナス感染症をはじめとする特定の感染症の治療に用いられます。トリコモナス原虫や嫌気性菌に対して高い効果を発揮し、感染症の治療において非常に有効です。
4,500円~
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