アジーの服用における注意事項。知っておいてほしい5つのポイントを解説
アジーはさまざまな細菌感染症に高い有効性をもつお薬ですが、服用において注意が必要なポイントがあります。 この記事では、アジーを安全に服用するための注意事項を解説します。
お薬通販部スタッフ[監修]

アジーはクラミジアなどの性感染症をはじめとした細菌感染症の治療に高い効果がある反面で、服用には注意が必要な場合もあります。
他のお薬との併用における注意点や、服用に注意が必要な人の特徴についてご説明します。
目次
アジーと相互作用のある薬剤

アジーは他のお薬との併用による副作用が発症しにくいお薬であると言われています。
しかしながら、患っている病気によっては服用しているお薬の効果が強まりすぎることで健康に影響が出る場合があるので注意が必要です。
ここでは、アジーと相互作用をするお薬をご紹介します。
アジーとの相互作用で効果が強まるお薬
アジーとの併用により、相互作用が生じお薬の効果が強まりすぎてしまうお薬は以下のとおりです。
お薬の名称 | 利用される疾患 |
テオフィリン | 気管支喘息 肺気腫 |
ミダゾラム | 麻酔導入薬、鎮静薬 |
トリアゾラム | 睡眠薬、不眠症 |
カルバマゼピン | てんかん、躁うつ病 |
フェニトイン | てんかん |
エルゴタミン | 片頭痛、起立性低血圧など |
これらのお薬とアジーを服用した場合、上記のお薬の効果が強まるため注意が必要です。
注意が必要な持病とお薬について
お薬の中には効果が強まる以外にも、効果が弱まったり副作用が起きやすくなったりすることもあります。
次のような持病があって特定のお薬を服用している人は、普通の人よりも注意深い観察を心がけましょう。
お薬の名称 | 利用される疾患 |
制酸薬(水酸化マグネシウム、アルミニウム) | 胃炎・胃十二指腸潰瘍 |
ワルファリン | 心臓・血管の病気 |
シクロスポリン | 自己免疫疾患、移植後の拒絶反応 |
メシル酸ネルフィナビル | ヒト免疫不全ウイルス(HIV) |
ジゴキシン | 心不全 |
ベネトクラウス | 白血病 |
アジーの服用に注意が必要な人の特徴

基礎疾患をかかえている人やお薬の使用で副作用の経験がある人は、副作用が現れやすく重い副作用が発生する可能性があります。
ここでは、注意が必要な人の特徴について解説します。
マクロライド系、ケトライド系薬剤に過敏症がある
マクロライド系やケトライド系の抗生物質には、ラクトン環という共通の化学的構造があります。
アジーはこれらの薬剤と化学的構造が類似しているため、以前に過敏症の症状が現われたことがある場合には、アジーで副作用を起こすリスクが高まります。
以下のお薬に対して過敏症の症状が見られた場合はアジーの服用に注意が必要です。
特定の基礎疾患がある
心臓疾患や肝機能障害がある人はアジーの服用で副作用が現れやすい傾向があります。
アジーを服用すると、心電図波形におけるQT時間が延長することや心室性頻脈が起きる場合があります。
心臓疾患がある人において、QT時間の延長は危険な不整脈をきたす可能性があるため服用には注意が必要です。
またアジーは肝臓で代謝されるため、肝機能障害があるとお薬の作用が強く現れすぎることで副作用が生じる可能性が高くなります。
妊婦や授乳婦、小児、高齢者である
アジーの服用において、妊婦や授乳婦、小児、高齢者は副作用が現われるリスクが高いと言われています。
妊婦ではアジーの安全性が確立されておらず、母乳へアジーが移行することから服用時には授乳を中止する必要があります。
また小児も大人と比べると副作用が出やすい傾向がありますが、消化器も発達段階にあることでお薬の吸収が安定せず、免疫の機能も大人と比べて弱いことが原因です。
また高齢者は心拍出量や肝血流量の減少により肝機能が低下し、お薬が分解されずとどまることで血中濃度が高まり、副作用として現れる傾向が強くなります。
また腎臓の機能の低下により、お薬が尿として排泄されにくくなり、体内にアジーがとどまり続けて副作用につながる可能性も高くなります。
まとめ

アジーは注意事項を守れば、高い効果を発揮し安全に服用できるお薬です。
基礎疾患や服用しているお薬を確認し、服用時には注意深く観察しましょう。
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