バイアグラの副作用とは?抑えるための注意点や死亡事例も紹介

この記事では、バイアグラの服用を検討している人向けに、起こりうる副作用や抑えるための注意点などを解説します。死亡事例についても触れるので、安全に服用するための参考にしてください。

ED治療薬 バイアグラ 男性の悩み 泌尿器・性器 ED

記事公開日:2023.09.17

最終更新日:2025.05.28

お薬通販部スタッフ[監修]

バイアグラの副作用とは?抑えるための注意点や死亡事例も紹介

この記事では、バイアグラの服用を検討している人向けに、起こりうる副作用や抑えるための注意点などを解説します。

バイアグラは、EDの改善に効果的な治療薬として、世界中で多くの人が服用しています。

さまざまなED治療薬の中でも特に認知度が高く、安全に服用できる点が特徴ですが、いくつか注意すべき副作用も存在します。

この記事では、バイアグラの副作用を紹介するとともに、抑えるための注意点や実際の死亡事例なども解説します。

バイアグラの購入を検討している人や、副作用に不安がある人は、ぜひ参考にしてください。

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バイアグラの主な副作用

バイアグラを服用すると、人によっては副作用が発現する可能性があります。

主成分であるシルデナフィルを用いて、副作用の発現率について調べた国内の試験では、以下のような結果が出ています。

年齢65歳未満65歳以上
シルデナフィル投与量25mg50mg100mg合計25mg50mg100mg合計
評価対象症例5239501418191542
副作用発現頻度(%)8(15.4%)15(38.5%)19(38.0%)42(29.8%)1(12.5%)4(21.1%)2(13.3%)7(16.7%)




ここでは、以下3つの副作用について詳しく紹介します。

  • 血管拡張(ほてり・潮紅)
  • 頭痛
  • 消化不良・腹痛




血管拡張(ほてり・潮紅)

バイアグラの副作用の中でも、血管拡張は頻度が高い副作用です。ほてりや潮紅は、5.78%の人で副作用が出たと報告されています。

これらの副作用が発生するのは、シルデナフィルの血管拡張作用が陰茎だけでなく顔にも働くためです。

顔の血管が拡張し、血流が良くなってほてったり顔が赤くなったりすることがあります。

多くの場合、ほてりの症状は自然に治まるので過度に心配する必要はありません。

しかし、顔が赤くなるのが気になる人は、他のED治療薬を検討した方が良いケースもあるでしょう。




頭痛

頭痛も比較的よく見られる副作用の一つで、3.87%の人で症状が出たと報告されています。

頭痛が起こる原因も、シルデナフィルの血管拡張作用によるものです。

頭部の血管が拡張し、それによって周囲にある神経が刺激されて痛みが引き起こされます。

時間の経過とともに症状は落ち着きますが、気になる場合は市販の頭痛薬を服用しても問題ありません。




消化不良・腹痛

バイアグラを服用すると、消化器症状として消化不良や腹痛の副作用が見られることがあります。

これらの副作用も、シルデナフィルの血管拡張作用が原因です。

シルデナフィルの働きによって平滑筋が弛緩すると、胃腸の働きが弱まって消化不良や腹痛の症状が出る場合があります。

消化器系の副作用が起こった場合は、症状が治まるまで安静にしましょう。バイアグラを服用する前に脂っこい食事を控えるのも予防に効果的です。




【発現頻度別】バイアグラのその他の副作用

バイアグラでは、他にも以下のような副作用が報告されています。

1%以上0.1~1%未満0.1%未満
主な副作用血管拡張(ほてり・潮紅)、頭痛胸痛、動悸、頻脈、めまい、傾眠、昏迷、悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、鼻炎、関節痛、筋肉痛、眼充血、結膜炎、視覚障害など高血圧、不整脈、神経過敏、不安、不眠症、胃炎、胃不快感、下痢、便秘、陰茎痛、鼻閉、咽頭炎、男性型多毛症、光視症、羞明など




「バイアグラの主な副作用」で紹介した血管拡張、頭痛、消化不良・腹痛の他に、鼻炎や眼充血、高血圧や鼻閉などの副作用も報告されています。

それでは、発現頻度別にバイアグラの副作用をさらに詳しく見ていきましょう。




1%以上の副作用

バイアグラにおける発現頻度が1%以上の副作用には、以下のものがあります。

1%以上
循環器血管拡張(ほてり・潮紅)
精神・神経系頭痛

前述のとおり、1%以上の副作用として血管拡張や頭痛が報告されています。

どちらの副作用も、シルデナフィルが持つ血管拡張作用が原因で起こるものです。

緊急性は低く、通常は時間の経過によって症状が落ち着いていきます。




0.1~1%未満の副作用

バイアグラにおける発現頻度が0.1〜1%未満の副作用として、以下が挙げられます。

0.1~1%未満
循環器胸痛、動悸、頻脈
精神・神経系めまい、傾眠、昏迷
肝臓AST増加
消化器悪心、胃腸障害、口渇、消化不良、腹痛
泌尿・生殖器
呼吸器鼻炎
筋・骨格系関節痛、筋肉痛
皮膚発疹
血液
感覚器眼充血、結膜炎、彩視症、視覚障害
その他CK増加、疼痛、熱感




この中でも、鼻炎や関節痛、視覚障害の副作用はよく知られています。

鼻炎が起こるのは、シルデナフィルの血管拡張作用によって鼻粘膜の血管が拡張して腫れるためです。

関節痛も血管が拡張することで血流が良くなって起こると考えられています。

視覚障害については、桿体などに存在するホスホジエステラーゼ6(PDE6)が阻害されることが原因です。

視覚に青みがかった色が見えたり、光が普段より明るく見えたりなどの症状があらわれます。




0.1%未満の副作用

バイアグラにおける0.1%未満の副作用として、以下が挙げられます。

0.1%未満
循環器高血圧、不整脈、不完全右脚ブロック、末梢性浮腫
精神・神経系異常感覚、下肢痙攣、記憶力低下、興奮、緊張亢進、錯乱、思考異常、神経炎、神経過敏、神経症、不安、不眠症、無気力
肝臓ALT増加、LAP上昇、LDH増加、血中トリグリセリド増加、γ-GTP 増加、血清リン脂質上昇、血中アミラーゼ増加、血中アルブミン減少、血中ビリルビン増加、総蛋白減少
消化器おくび、胃炎、胃不快感、下痢、口唇乾燥、舌障害、白舌、腹部膨満、便秘、嘔吐、嚥下障害
泌尿・生殖器陰茎痛、射精障害、朝立ちの延長、半勃起持続
呼吸器呼吸障害、鼻閉、咽頭炎、喘息
筋・骨格系骨痛、背部痛
皮膚そう痒症、眼瞼そう痒症、脱毛症、男性型多毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚障害、紅斑
血液ヘマトクリット減少、ヘマトクリット増加、ヘモグロビン減少、リンパ球減少症、リンパ球増加症、好酸球増加症、赤血球減少症、赤血球増加症、白血球増加症
感覚器眼乾燥、眼痛、屈折障害、光視症、味覚異常、味覚消失、流涙異常、羞明
その他BUN 増加、インフルエンザ症候群、リンパ節症、血中ナトリウム減少、血中リン増加、体重増加、血中尿酸増加、ウロビリノーゲン陽性、尿中ブドウ糖陽性、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、疲労、無力症




多くの副作用がありますが、中でも自覚症状として実感しやすいのは下痢や陰茎痛、半勃起持続です。

副作用の頻度としては稀ですが、症状が気になるときはバイアグラの服用を中止してください。

なお、勃起した状態が4時間以上続く場合は持続勃起の副作用が起きている可能性があります。

持続勃起の状態を放置しておくと陰茎が壊死する可能性があるため、症状が出た際はすみやかに医療機関を受診してください。




バイアグラの副作用を抑えるための注意点

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バイアグラの副作用のリスクを少しでも抑えるためには、以下の注意点を押さえておくことが重要です。

  • 正しい用法・用量を守る
  • 副作用の症状を抑えるお薬を飲む
  • 空腹時に服用する
  • 服用間隔を空ける
  • 油分の多い食事を避ける
  • 高齢者や特定の疾患がある人は低用量から服用開始する
  • アルコールやグレープフルーツジュースと一緒に飲まない




正しい用法・用量を守る

バイアグラは、必ず正しい用法用量で服用してください。

日本では、シルデナフィルとして1日1回25〜50mgを性行為の約1時間前に服用する方法が推奨されています。

効果が出ないからといって50mgを超えて服用したり、1日に何回も服用したりすると副作用があらわれやすくなるので注意してください。




副作用の症状を抑えるお薬を飲む

バイアグラの服用後に頭痛や鼻炎などの副作用があらわれた場合、対症療法のためのお薬を飲んでも問題ありません。

頭痛にはアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの鎮痛成分、鼻炎にはジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン薬が有効です。

これらのお薬とバイアグラを同時に服用しても相互作用は特にありません。




空腹時に服用する

バイアグラは空腹時に服用することで、効果が最大化されます。

逆に食後に服用してしまうと、バイアグラが効き始めるまでに通常よりも時間がかかってしまうケースがあることが報告されています。

また、食事の影響によって胃腸障害の副作用が出やすくなることもあるため、必ず空腹時に服用しましょう。




服用間隔を空ける

バイアグラを続けて服用する際は、前回の服用から24時間は空けるようにしてください。

24時間経たないうちに次の分を服用すると、バイアグラの血中濃度が増加して副作用があらわれやすくなるおそれがあります。




油分の多い食事を避ける

高脂肪食の摂取は、胃の排出を遅らせてバイアグラの吸収を阻害することがあります。

バイアグラの服用前に、揚げ物や肉類、チーズなどのこってりしたものを食べるのは避けましょう。

どうしても食事を摂る必要がある場合は、野菜中心の低脂肪食を心がけてください。



高齢者や特定の疾患がある人は低用量から服用開始する

バイアグラの用量は25〜50mgの間で調整できますが、65歳以上の高齢者や肝障害がある人、重度の腎障害がある人は25mgから服用を開始するよう決められています。

これらに該当する人が最初から高用量のバイアグラを服用すると、思わぬ副作用が起こるリスクがあるので注意しましょう。




アルコールやグレープフルーツジュースと一緒に飲まない

アルコールが、バイアグラの吸収や血中濃度に影響するといった報告はほぼありません。

しかし、バイアグラもアルコールも血管を拡張させる働きがあり、一緒に飲むと過度に血圧が低下するおそれがあります。

血管拡張による副作用が起こりやすくなるため、アルコールと一緒に服用するのはなるべく避けましょう。

また、グレープフルーツジュースで飲むのもできる限り控えてください。

バイアグラは、CYP3A4やCYP2C9などの薬物代謝酵素により代謝されます。

グレープフルーツジュースはCYP3A4を阻害する働きがあるため、一緒に飲むとバイアグラの血中濃度が上がり、副作用が起こりやすくなるおそれがあります。




バイアグラの副作用による死亡事例

バイアグラの服用後に、死亡した事例が日本国内であります。

高血圧や糖尿病、不整脈の治療中でニトログリセリンを使用していた60代男性がバイアグラを服用して性行為を行ったところ、心肺停止状態に陥り服用後3時間半で亡くなっています。

しかし、この事例とバイアグラとの因果関係は明らかにされていません。




バイアグラを服用してはいけない人

以下に該当する人は、バイアグラを服用できません。

併用禁忌薬となっているため、服用は絶対に避けてください。

  • バイアグラの成分に対して過敏症の既往歴がある人
  • ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジルなどの硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤を服用している人
  • 心血管系障害を持っており、性行為が不適当と考えられる人
  • 重度の肝機能障害がある人
  • 低血圧の人
  • 治療による管理がされていない高血圧(安静時血圧>170/100mmHg)の人
  • 脳梗塞、脳出血、心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内にある人
  • 網膜色素変性症がある人
  • アミオダロン塩酸塩を服用中の人
  • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)を服用中の人






バイアグラの副作用に関するよくある質問

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最後に、バイアグラの副作用に関する以下の3つの質問にお答えします。

  • バイアグラは心臓や肝臓に負担がかかるって本当?
  • バイアグラの副作用はいつまで続く?
  • バイアグラの死亡率はどれくらい?




バイアグラは心臓や肝臓に負担がかかるって本当?

バイアグラは、適切に使用する限り健康な人の心臓や肝臓に特別な負担をかけることはありません。

しかし、すでに心疾患がある人や硝酸薬を服用中の人は使用禁忌です。

また、肝機能障害がある人が服用すると、バイアグラの代謝が遅れることがあるため用量を調整する必要があります。




バイアグラの副作用はいつまで続く?

バイアグラの副作用の持続時間は、副作用の種類によって異なります。

一般的な副作用の頭痛やほてり、鼻閉などは数時間以内で落ち着くことがほとんどです。

まれに起こる持続勃起症や、急激な視力低下などの副作用があらわれた場合は、すみやかに医療機関を受診してください。




バイアグラの死亡率はどれくらい?

バイアグラの服用後に死亡した例が実際に報告されていますが、適切に使用した場合にこのような事例が起こることはほとんどありません。

不適切な服用や併用禁忌薬と併用した場合は、重篤な副作用が起こる場合があるので注意してください。




まとめ

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この記事では、バイアグラの副作用について解説しました。

バイアグラは非常に認知度の高いED治療薬ですが、必ずしも安全に服用できるとは限りません。

効果に個人差があるように、副作用のあらわれ方も人によって異なります。

副作用の中には重篤なものも存在するので、この記事で紹介した症状があらわれたら、ただちに医療機関を受診してください。

また、バイアグラには併用に注意が必要なお薬や併用禁忌薬、飲み合わせなどが存在します。

バイアグラを安全、かつ最大限の効果を発揮させるためには、正しい用法用量を守ることが非常に重要です。

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