「生理痛が重くて、仕事が手につかない…」
「生理痛を和らげるには、どの薬を選べばいいの？」

市販薬や漢方薬、処方薬など、生理痛を和らげる選択肢はさまざまです。

本記事では、薬ごとの違いや選び方をわかりやすく解説します。
自分に合った対処法を見つけるヒントにしてください。

生理痛に使う薬の種類と作用・選び方をわかりやすく解説

生理痛の軽減には、薬の使用が有効な場合があります。

生理痛の改善が期待できる代表的な薬としては、以下の3つがあります。

それぞれの違いや特徴について解説します。

市販薬・漢方薬・処方薬の違いと特徴を解説

生理痛の改善が見込める代表的な薬は、市販薬や漢方薬、処方薬に分類されます。

それぞれの特徴を以下にまとめました。

薬の種類	特徴
市販薬	・手軽に購入できる ・鎮痛薬の成分が含まれている場合が多い
漢方薬	・体質改善を目的とする場合が多い ・冷えやストレスなどがある人の生理痛緩和が見込める
処方薬	・原則的に医療機関の受診が必要 ・診察に合わせて適切な薬が選択される

体質やライフスタイルに適した薬を選択するとよいでしょう。

生理痛の緩和が見込める鎮痛薬の特徴と副作用のポイント

生理痛に対する鎮痛薬のうち、市販薬の主な成分には以下のようなものがあります。

代表的な鎮痛薬の成分	効果が出るまでの変化	起こりうる副作用	代表的な製品名
イブプロフェン	即効性がある	胃粘膜や腎臓の機能低下など	・イブA錠EX ・エルペインコーワ
アセトアミノフェン	効果のあらわれがゆるやか	肝障害、喘息発作の誘発など（まれ）	・バファリンルナi ・カロナールA
ロキソプロフェン	即効性がある	胃粘膜や腎臓の機能低下など	・ロキソニンS ・ユニペイン

成分によって効果の現れ方や副作用が異なります。

痛みの程度や胃の弱さなどの体調に合わせて、適切な製品を選びましょう。
どの薬を選んだらよいかわからない場合は、薬剤師に相談してみてください。

生理痛を選ぶ際のポイントとは　薬の効き方や身体への影響を考慮しよう

生理になると、下腹部の痛み以外の体調不良にも悩まされる方もいるでしょう。

ここでは、薬を選ぶ際のポイントや薬が効かない場合の対処法について解説します。

胃の不調予防には、アセトアミノフェンがおすすめ

鎮痛薬には、胃の負担となりやすい成分が含まれている場合もあります。

とくにイブプロフェンやロキソプロフェンは、アセトアミノフェンに比べ、胃の粘膜への刺激が強いとされています。

胃の調子が優れない場合は、アセトアミノフェンを成分とする薬を選ぶとよいでしょう。

薬が効かない場合に考えられる原因と対処法

薬を使用しても生理痛が軽減されない場合は、以下の原因が関与しているかもしれません。

生理痛が重い場合は、早めに鎮痛薬を使用しましょう。

鎮痛薬は､痛みの原因物質の産出を妨げますが、痛みがつらくなった状態では効果が認められにくくなるためです。
薬を使用しても改善されないほど重い生理痛は、病気が関与しているケースもあります。

明らかに生理による出血量が増加した場合や、長期的に取り組んでいても妊娠していない場合などでは、子宮内膜症や子宮腺筋症の可能性があります。

早期発見は病気の悪化予防が期待できるため、当てはまる方は、早めに婦人科を受診してください。

プロベラは、ファイザーが開発した経口黄体ホルモン剤です。生理周期の改善、不妊治療に効果があり、黄体機能不全による不妊症や無月経・機能性子宮出血などの症状を改善します。 1箱：2,600円～

生理痛の薬に関するよくある質問

ここでは、生理痛の薬に関するよくある質問に回答します。

それぞれ見ていきます。

生理痛の薬は毎月飲んでも大丈夫ですか？

生理痛の症状を和らげるために、市販の鎮痛薬を毎月服用しても問題はありません。

ただし、「生理痛が徐々に重くなっている」、「日常生活に支障が出るほどのひどい生理痛に悩まされている」などの症状は、子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気のサインである可能性もあります。

我慢せず、婦人科を受診しましょう。

生理痛の薬はどのタイミングで飲むと効果的ですか？

いつも生理痛に悩まされている方は、出血がはじまったタイミングや生理がはじまる1～2日前に薬を飲むことで、痛みの軽減が見込めます。

強い痛みが出てから服用すると、薬の効果が得られにくくなることもあるため、ひどくなる前に服用しましょう。

ただし、複数の鎮痛剤の使用や風邪薬との併用は、効果が強まることで、副作用や健康上への悪影響をまねくおそれがあるため、併用は控えてください。

他の薬を使用していて不安な方は、あらかじめ薬剤師に相談することをおすすめします。

ピルと鎮痛薬は併用できますか？

多くの鎮痛薬はピルと併用可能ですが、一部の成分は相互作用を起こす可能性があります。

たとえば、アセトアミノフェンはピルとの併用で代謝に影響を及ぼす可能性があると報告されています。
ただし、通常の服用量であれば実際の影響は少ないとされています。

不安な方は、服用前に医師や薬剤師に相談するとよいでしょう。

まとめ

生理痛の症状は、市販薬や漢方薬、処方薬の使用によって軽減される場合があります。

体質やライフスタイルに応じて、自分に適した薬を選択するとよいでしょう。

薬が効かない場合は、服用のタイミングや病気のサインである可能性があります。
服用方法を見直すとともに、病気の可能性も考慮して、早めに婦人科を受診してください。