バイアグラは1998年よりアメリカの製薬会社ファイザーから販売されている世界的に有名なED治療薬です。

バイアグラは有効成分としてシルデナフィルを配合しており、ED症状を治療するだけでなく、勃起力を高める効果も期待できます。

しかし、バイアグラは医薬品のため、副作用が生じるリスクもあることを覚えておきましょう。

副作用の症状は放置して問題ない軽度のものから、放置すると逆に勃起力を失ってしまう危険があるものまで多種多様です。

ここではバイアグラによって引き起こされる副作用についてご紹介いたします。

ED治療薬バイアグラ（シルデナフィル）の副作用とは

バイアグラは服用後30分前後で効果が現れ始めますが、同時に副作用も発現する場合があります。

以下に代表的なバイアグラ（シルデナフィル）の副作用をまとめましたのでぜひご確認ください。

バイアグラを服用することで起こる主な副作用

1%以上	・ほてり ・潮紅・頭痛
0.1〜1％未満	・動悸・めまい・悪心・関節痛 / 筋肉痛・腹痛・鼻炎・消化不良・発疹　など

バイアグラの副作用で発生頻度が高い症状は上記の通りです。

特に「ほてり」「潮紅」「頭痛」は頻繁に起こる症状ですので、過剰に恐れる必要はありません。

バイアグラを服用することで稀に発現する副作用

0.1%未満	・高血圧・不整脈・思考異常・不眠症・胃炎・下痢・射精障害・朝立ちの延長 / 半勃起持続・呼吸障害・不眠　など
頻度不明	・心筋梗塞・低血圧・失神・持続勃起症（プリアピズム）・尿路感染・前立腺疾患・視力低下・突発性難聴　など

バイアグラを服用して上記のような症状が現れた場合は、使用を中断して速やかにかかりつけの医師などに相談しましょう。

これらの症状を放置することで器質性EDになってしまう危険もありますので、必ず医療機関にて受診してください。

副作用を強く感じる場合の対処法

軽微な症状から重篤な症状まで、バイアグラの服用によって生じる可能性のある副作用についてご紹介しました。

ほてりや潮紅、頭痛といった比較的生じやすい副作用であっても、高頻度、または症状が強く感じられる場合は無理に服用しないほうがよいでしょう。

また、重大な副作用については報告例はあるものの、非常に稀な症状であり、そもそもの健康状態が良好であれば過剰に心配する必要はありません。

特に持続勃起症（プリアピズム）は発症から6時間で組織が壊死し始めます。

痛みを伴う勃起が4時間以上続くようであれば、早急な対応が必要です。

また、バイアグラは有用なED治療薬ですが、薬との相性や副作用の有無には個人差があります。

事前に医師と相談し、副作用のリスクや万一のときの対処法をきちんと理解したうえで適切に使用するのがおすすめです。

報告されているバイアグラ（シルデナフィル）の副作用データ

バイアグラのインタビューフォームには、国内・海外それぞれの臨床試験時の副作用発現件数についてのデータが掲載されています。

ここでは主な症状をピックアップして国内・海外それぞれのデータをまとめたものをご紹介いたします。

国内データ

国内の錠承認時の臨床試験において下記のような副作用が確認されました。

	25mg / （73名）	50mg / （77名）	100mg  /（83名）
頭痛	7件（9.59%）	13件（16.88%）	10件（12.05%）
ほてり	4件（5.48%）	14件（18.18%）	13件（15.66%）
潮紅	0件	2件（2.60%）	0件
めまい	0件	1件（1.30%）	0件

外国データ

外国の錠承認時の臨床試験において下記のような副作用が確認されました。

	25mg / 312名	50mg / 511名	100mg / 823名
頭痛	31件（9.94%）	78件（15.26%）	109件（13.24%）
鼻炎	2件（0.64%）	14件（2.74%）	16件（1.94%）
潮紅	30件（9.62%）	95件（18.59%）	125件（15.19%）
めまい	6件（1.92%）	12件（2.35%）	18件（2.19%）

まとめ

バイアグラの副作用について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか？

バイアグラは服用することでEDを治療してくれる優れた治療薬です。

しかし、間違った方法で服用してしまうと思わぬ症状が現れてしまう危険もあることを理解しておくことが重要です。