ザイロリックは、高尿酸血症や痛風の治療に効果的な薬ですが、副作用が出ることもあります。副作用を正しく理解し、適切に対処することで、安心してザイロリックを服用し、治療効果を高めることができます。

ザイロリックってどんな薬？

ザイロリックは、高尿酸血症や痛風の治療薬で、有効成分のアロプリノールが尿酸の生成を抑制します。高尿酸血症が続くと、尿酸が結晶化して関節などに蓄積し、炎症を起こします。

これが痛風です。ザイロリックはこれらの症状を予防・改善する効果があります。

ザイロリックの副作用

ザイロリックには、様々な副作用が現れる可能性があります。重大な副作用とその他の副作用に分けてみていきましょう。

重大な副作用

ザイロリック服用によって、命に関わるような重大な副作用が現れる可能性があります。主な重大な副作用としては、以下のようなものがあります。

その他の副作用

重大な副作用以外にも、比較的軽い副作用が現れることがあります。主なその他の副作用としては、以下のようなものがあります。

ザイロリックは、GSKファーマが開発した痛風、高尿酸値の治療薬です。体内で作られる尿酸の働きを抑え血中に増えた尿酸を減らす作用があります。主成分はアロプリノールで痛風や高尿酸血症による高尿酸症の治療に使用される代表的な医薬品です。 1箱：2,746円～

ザイロリック服用時のポイント

ザイロリックを服用するにあたって、注意点や重要なポイントがいくつかあります。

薬との飲み合わせに注意する

ザイロリックは他の薬との相互作用で、効果の変化や副作用のリスクが高まる可能性があります。

特に、メルカプトプリン（骨髄抑制）、ビダラビン（神経障害）、ワルファリン（出血）、クロルプロパミド（低血糖）との併用には注意が必要です。

ザイロリックを服用する際は、現在服用している薬を必ず確認しましょう。

服用に注意が必要な人を確認する

腎機能障害や肝機能障害のある患者、高齢者、妊娠中または妊娠の可能性のある女性、授乳中の女性は、ザイロリックの服用前に医師に相談してください。

十分な水分摂取を心がける

ザイロリックを飲んでいる間は、水分をたくさん摂り、尿の量を増やすように心がけましょう。

尿酸が尿と一緒に排出されやすくなるため、ザイロリックの効果がより高まります。目標としては、1日の尿量を2L以上にすることが推奨されています。

急性痛風発作が治まってから服用を開始する

痛風発作で関節が腫れて痛いときは、ザイロリックを飲み始めても効果が出にくく、むしろ症状が悪化してしまうことがあります。

これは、ザイロリックの作用によって体内の尿酸値が急激に変化するためと考えられています。痛みが落ち着いてから飲み始めるようにしましょう。

モニタリングが重要

ザイロリックの効果や副作用の発現状況を定期的に確認するために、血液検査や尿検査などのモニタリングが重要です。

定期的に検査を受けましょう。

痛風が悪化した時の対処法

ザイロリックを服用していても、痛風が悪化することがあります。ザイロリックは、尿酸値を下げる薬であり、痛風発作そのものを抑える薬ではありません。

痛風発作が起きた時は、コルヒチンやインドメタシンなどの消炎鎮痛剤を服用して炎症を抑える必要があります。

まとめ

ザイロリックは高い治療効果がある一方で、重大な副作用のリスクも伴います。

安全に服用するためには、定期的な検査の受診、十分な水分摂取、他の薬との相互作用の確認が重要です。